エピローグのその先で

@stenn

出会い

プロローグ

 私は教室の隅で青い顔を浮かべながら授業を聞いていた。小さな机と椅子に無理やり身体をねじ込んでノートと鉛筆を持つ私はいったいどんなふうに映っているのだろう。教壇の上に立つのは顔を引きつらせた教師。指名されて教科書を手に立ち上がった年若い少年の声は緊張で震えていた。いや――怯えなくてもいいのではと声を掛けたかったが今は授業中。二年生、初等部二年Aクラスで私は顔を引きつらせていた。



 どうしてこうなったんだ――。

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