第22話ゴーレム②

「カッカッカッ!やはり僕はダメージ負わない!さてお次は…行くぞ!」


レベル1なりの動きでゴーレムに接近すると、右ストレートを繰り出す。

お世辞にも様になっているとは言えないパンチが、ゴーレムのボディに突き刺さる。ことはなく、ゴーレムが弾こうとして出した右腕を破壊するだけで終わった。と思いきや、そのままの勢いでやはりボディも破壊してしまった。


「…マグロは化け物!」


ドッシーーーーン!!!!


轟音を立てて倒れたゴーレムは、その後動くことはなかった。

と思いきや、のそりと立ち上がる!とっ、次の瞬間上半身と、下半身が別れてしまった。

命令が機能してないのか、足はフリーズした。上半身は、手ではうように動いている。


土から上半身が生えている、もしくは下半身が埋まってしまったかのような状態だ。

見ているとカワイイとすら思ってしまうが、実際はかなり奇妙なものだ。

あの状態で生きている?のだから!


「こいつはどおやったら動きが止まるんだろうか?」


「多分あの状態でも動いているから、魔石を外すしかないんじゃないかな?」


「あれを?どおやって?」


「わからない。」


「うーん…じゃあ無理だからほっといて先に行こうか。」


「うん。」


ゴーレムの出現により岩石地帯が近付いていることに気づいた二人。それでも気負うことなく変わらず歩き続ける。そんな二人の次に待ち受けるものとは…

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