異世界につき。

無駄

第一章帰還編

第1話女神様

今見ている景色にただただ圧倒していた。見下ろす先には、一面緑が広がり小川が流れている。はるか先まで続く大自然。


さて僕はマグロ。そう皆大好きあのマグロだ。やかましい。


どおやら僕は異世界に来ているようだ。


この世界の文明レベルはアナログで、魔獣が闊歩しているらしい。らしいというのはまだみたことはないからだ。


では何故知っているかというと、皆さんご存知女神さまに転生特典を頂くときにチラッときいたからです。その時の会話が…


「急ですが、あなたには違う世界へ行ってもらいます。そこはカクカクシカジカで……ですので、そうですね…そのままでは可哀想なので、一つだけ力を授けましょう。どれでもお好きなのを選びなさい!」


「…」


「……」


「…?」


「たーぷっり間をつかいますねー!さあはやくなさい!私も暇ではないのですよ!」


「なんだ夢かzzzz」


「寝るなー!!!ハァハァ…いいですか、あなたは魔獣がいて、魔法のある世界に行くのですよ!なので力を授けると言っているのです!次に寝たらドラゴンの巣に送って差し上げますわ!!」


流石の女神様も男のふざけた態度にはカチンと来たようで、容赦ない宣言をした。


鬼気迫るものを感じた男も、真面目に話を聞きだす。


何度か女神様に質問をしたりもした。魔獣とはなにか?とか、魔法とは?などだ。


そして、女神が提示した力は…剣聖の加護や魔導王など、有名所だった。その中に勇者はなかった。今回はそういう召喚ではないからだからだ。


男は最後の質問をする。


「この中にないんですが…そうですね、

例えばこんなのはもらえたりしますか?」


男はイメージしたものを説明した。それを聞いた女神様は少し思案し、可能だと告げたのだった。




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