陰キャは世界を救う!!??〜三人の陰キャと異世界〜
はまちー
第1話 陰キャ三人と白い光
差し込む鮮やかな光、桜が花吹雪のように散る春。
僕は、灰色の学校生活を送っていた。
「ちょっとぉ・・・綾野氏ぃ・・・」
「なんだよ!ニヤニヤして」
「あの子ぉ・・僕に挨拶したよぉ・・たぶんぅ・・僕のことぉ」
「本気なのか....?」
「だってぇ・・今年で二回目のぉ・・挨拶だよぉ」
なぜだ!なぜ僕の周りにはこんなやつしかいない!!
心の叫びは誰にもにも届かないものだ。
僕の名は、綾野光。もう一度言う綾野光だ。
薔薇色の高校生活を送るべく入学したはずのこの高校。
女子が多いだろうと思って入った写真部にいたのはこの丸い男。
写真部に入ってから俺は、クラスからは変人扱いされていた。
おい!北海道!クラスに友達がいないからって後輩の教室来るか普通?
おかげで女子からは避けられまくりだ。
あと北海道ってなんやねん!ここ九州や!関係ないねん!
「綾野氏ってぇ・・大阪生まれなのぉ・・?」
「え、ち、長崎生まれだぜ」
「そっかぁ今ぁ・・ツッコまれたぁ・・・気がしたぁ」
怖い怖い怖い怖い!
なんだ俺の高校生活に踏み込むだけでなく頭の中まで攻め込む気なのか!?
たのむ!もう俺の生活を汚さないでくれ!!
「あの....あ.....の.....」
「どうしたのぉ・・・武田氏ぃ」
そして背が小さく顔の大きさに合わない大きい眼鏡をしているのは、同じクラスの武田勇斗。
重度の恥ずかしがり屋で人がいる前だとほぼ話せない。
だが二人だと永遠と美少女アニメの話をしてくる。
「ま.....ほ......リリたん!!」
「僕もぉ・・魔法少女リリたんのぉ・・限定フィギュアほしいよぉ」
この三人全員で写真部。入る部活を絶対に間違えた。そして間違えると同時に崩壊を始めた。
「綾野氏ぃ・・・買いにいかなぁいぃ?」
「............」
「綾野氏ぃ・・?」
「あぁ、行くさどこまでもついて行ってやる!!」
「リリ.......たん!!......リリ......たん!!」
僕の精神も崩壊していたらしい。
アニメショップに行く決断をしたその時だった。
「おい!地面が光ってるぞ!」
「なにこれ!全体に....」
「変態!!触らないで!!」
「ごめぇん・・ちょっとぉ・・・すべったぁ」
その瞬間視界が真っ白になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます