僕と共に生きよう
@knb-nk
プロローグ 僕と俺
『少し早く魂を抜くことになりましたが、人助けと思って大目に見てくださいね?』
『……僕は、とうとう死んだのか……。あなたは、誰ですか? 神様……いや、女性だから女神様……?』
『君には女性の声に聞こえてるんですね。ほら、そろそろ目を覚ましてください』
「……っ! 響人っ! お願い、目を開けて!」
『別の、女の人の声……。ひ……びと……? あれ、響人って……僕の……名前?』
『では、私はこれで』
「……ま、待って……」
「おい、目を覚ましたぞ! 君、意識はどうだ⁈ 自分の名前を言えるかい⁈」
「僕は……っつ! 頭が……!」
「あぁ、ごめんな! 無理しなくていいから!」
「いえ、大丈夫……です……。俺の名前は、多田……響人……」
「響人、大丈夫か⁈ 俺たちが分かるか⁈」
「父さん、母さん……。そうだ、俺……確か朝飯を食べてて……」
「意識障害はなさそうですが、精密検査を受けたほうがいいですね。このまま病院に搬送しましょう」
「……そう、俺、だ……。歳は14……あ、違う15……今日が誕生日で……。けど、何なんだ……? 覚えてる、ちゃんと覚えてるのに……」
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