①プロローグ:原始人の少年ククルの魚獲り → 時空乱流に吸い込まれる まで

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今回から必要に応じて(※1)(※2)といった表記が登場します。注釈用です。

注釈は区切りのいいところでまとめて解説しております。

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 『日本誕生』のプロローグは、原始人の少年ククル(※1)が魚獲りをしているシーンから始まります。


 この時点では詳細は説明されませんが、ククルは原始人部族・ヒカリ族の少年で本作におけるゲストキャラクター。後々に主人公達と友達になって共に行動する仲間であり、ヒロインの役割を持ちます。


 プロローグの段階ではククルがどういった理由で登場したかはハッキリしません。

 要は物語の前触れと伏線を提示するだけですね。


 石槍を使って魚を獲ったククルは「くるる~~♪」(※2)と喜び身軽に飛び回りながらヒカリ族の村へ戻ります。しかし、ククルが留守にしている間に村は無残な姿になっており同族の姿はどこにも見当たらない。ショックと悲しみで泣き崩れるククルですが、彼の不幸は続く。


 突如として空中に黒い穴※3が出現して、村の残骸と一緒にククルは抵抗虚しく吸い込まれてしまいます。

 一体あの黒い穴はなんなのか? ククルはどうなってしまったのか?


 そんな引きを作りつつ、定番のあのセリフが流れるのです。



 ドラえも~~~~~~~~ん!!!!!(※4)



 そしてOPが流れ始め、プロローグが終了となります。



(※1):本編では名前も表示されないので、この時点ではビジュアル情報しかないです

(※2):くる~くるくる~とか色々聞こえます。多分原始の言葉。まだこんにゃく食べてないので翻訳されません(笑)

(※3)時空乱流。どんな現象かわかるのは先の話ですが、本作では割と重要な現象だったりします。

(※4)映画ドラえもんといえばこの言葉で始まるのがお約束。




●この場面の役割を考えてみる


 大きな役割は、プロローグとして今後の物語の示唆をしたり伏線を張る事でしょう。

 本エッセイを読んでる方の多くは『日本誕生』を視聴済でしょうから気になりにくいでしょうが、『日本誕生』がどんな作品なのか知らない人には以下の情報が与えられます。


・原始人らしき少年

・恐ろしげな謎の黒い穴


 コレだけだとわからない事だらけです。なんでククルの村は滅んでるの? なんて全くわかりません。もしかして黒い穴にみんな吸い込まれちゃった??? なんて予想はできるかもしれませんが。

 成否はともかく、物語の先が気になるように仕掛けたシーンだと言えるでしょう。


 正にプロローグといいますか、ある程度の示唆だけして明るいOP曲に繋がります。この場面の尺は3分程度。他にツッコミたい部分はありません。



 ……あ、1つだけありました。大変個人的な感想ですが、なんでククルが吸い込まれるシーン後に「ドラえも~~~~~ん!」と“のび太”の声が流れるのか。

 おそらく映画ドラえもんのお約束を踏襲しただけで深い意味はないかと思われます(笑)。ただ、新版では演出が変わっていたような気もしますね。

 

 ともあれこのプロローグは「原始人の少年が関係するお話がこれから始まるよ~」的な開幕のご挨拶と見てよいでしょう。



 さあ、専用OP映像※5がそろそろ終わりそうです。

 次は最初のオープニングシーン。のび太くん達はどうして壮大な家出を決意するのか。その動機の発生を追ってみましょう。




(※5):全部チェックしたわけではないですが、映画ドラえもんのOPは歌は同じでも毎回専用の物が作られているようです凄い労力! 声優陣が交代した新版になると曲も変わりますね^^

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