背反の魔物 二部

キャラ紹介と日常

キャラ紹介 1章版

キャラ紹介

〇主人公

・沢畑耕司（サワハタコウジ）

　アズモに会いたくて異世界に戻って来た男子高校生。

　肉体年齢は17歳だが、23年分の時を生きている。

　アオイロに「強い身体をプレゼントしたい」という理由で刺され、気付いたらアズモの身体に居ついていた。

　アズモと同じ時を生きるが、再び刺され元の人間の身体に戻った。

　人間の身体に戻ったはずだが、翼を生やしたり、ブレスを吐いたりしている為、「本当に人間なのか？」と周りの人から訝しまれている。

　6年間を竜として生きていた為、世間と少しずれた常識を持っている。

　覚悟を決めて異世界に戻って来たが、現実に打ちのめされ少し参ってしまっている。

　人と話す事が好き。

・アズモ・ネスティマス

　コウジと共に過ごしていた女の子。

　竜王家末娘。

　1歳の時にコウジの魂を身体に入れられ、7歳になるまで一緒に過ごし、離れた事で異形化した。

　人見知りで口が悪く、手が出るのも早いが、慣れた相手にはとことん気を許す。

　少しでも時間があればコウジの記憶を漁る癖があった。

　漫画を読んだり、アニメを見たり、小説を読んだりする事が好き。

〇召喚獣

・アオイロ

　コウジのストーカー。

　好き勝手に生きていたが、コウジに倒され配下にされた。

　その際に身体を取り上げられ、無力な小人にされた。

　非常に重い措置を受けているが、本人的にはまんざらでもない。

　自称、花の妖精の元スライム。

　強さに固執する一面があり、弱い者を毛嫌いしている。

　コウジの為を思って、裏でコソコソ活動している。

　水が苦手。

・スズラン

　小さな白い猫の姿をした召喚獣。

　正体は、竜王家の近くにある森でヌシをしていた化け花。

　かなり大きな魔物で、森全体に根を張っており、どんなに小さな生き物でも森に入って来たら感知する事が出来、身体を伸ばせば森全体に影を落とす事が出来た。

　正式名称、万喰らいのキンディノスフラワー。

　召喚主の願いを聞き入れ、小さくて可愛らしく強い召喚獣として再臨した。

　だが本気の戦闘を行う時は、元の姿に戻る。

　コウジとアズモに忠誠を誓っている。

　何でもバクバク食べるが、熊が特に好き。

　魚と水が嫌い。

・泥んこ

　呼び名の通り、泥だまりのような姿をしている。

　普段は地面に広がっているが、移動する時は球体になって地面をゴロゴロと転がる。

　種族名、マドウォーム。別名、錬金土嚢。

　昔は沢山居たがその有用性から乱獲され、今では絶滅の危機に瀕している魔物。

　身体に取り込んだ物を別の物に錬金して排出する。

　装飾品、武器、防具などの生成が可能で、個体によっては家屋や畑を生み出す。

　コウジの知らない所でアオイロが勝手に拾って来た。

　人間嫌いのようでコウジに全く懐いていないが、スズランには忠誠を誓っている。

　しかし、スズランにはどうとも思われていない。

　泥んこは仮の名前。

　気を許してくれたら名前を付けようとコウジは考えている。

　派手な物が好き。

　地味な物が嫌い。

〇クリスタロスで出会った人達

・コラキ・ウィンドミル

　ギルド職員。24歳。五人姉弟の長女。

　父と母、四人の弟妹と暮らしている。

　黒い翼を持つ、鳥獣人族の女性。

　戦乱の世では、空を飛べる鳥獣人族は旗持や、補給、牽制として活躍し、英雄視されていたが、平和になった世では翼という人には無い物を持っている事で嫌われるようになった。

　迫害を受ける内に、謝る癖が心に染み付き、ネガティブな思考を持つようになった。

　だが、コウジに出会った事で少し考えを改め始めた。

　種族柄、視力が良いが、仕事をする時は気を引き締める為に黒縁の伊達眼鏡をかけている。

　家族思いな性格で家では頼れるお姉ちゃんをやっている。

　人に優しくされる事に慣れておらず、優しく接されると激しく動揺する。

　光る物が好き。

・レイラさん

　赤い帽子がトレードマークの黄緑色の髪の女性。

　眼鏡をかけた知的な見た目の長耳族。

　ギルド職員5年目で、受付業をする傍ら新人教育にも携わっている。

　コラキを何かと気に掛けており、無礼な態度をとった冒険者に印を付けている。

　業務的な態度をよくとっているが、意外とノリが良い方。

　仕事終わりの晩酌が好き。

・トガル

　コウジが二度目の異世界で初めにあった人間一人目。

　ゴツイ鎧を着た前衛職で金髪の男性。

　守りに入りやすい性格で、リイルとは正反対の性格をしているが、何かと慌ただしいリイルを気に掛けている。

　情に厚く、受けた恩を忘れない。

　コウジには何処かでお返しをしたいと考えている。

　鎧や盾を磨くのが好き。

・リイル

　コウジが二度目の異世界で初めにあった人間二人目。

　トガルの幼馴染。

　紫色のとんがり帽を被った金髪の魔法使い風の女性。

　四六時中テンションが高く、それ故に粗相を起こしてしまう事が少々ある。

　人と仲良くなる事が得意で、ギルド近くにある酒場でワイワイ騒いでいるのをよく確認される。その脇で頭を抱えているトガルの姿も同時に目撃される。

　お酒が好き。

・公園のベンチで喫煙していたおっさん

　まだ名前が出ていない。

　小汚い見た目をしているが、実力者であるらしく弟子がいる。

　家で煙草を吸っていたら成人済みの娘に「臭い！」と言われるので、渋々屋外で吸っている。

　ダラダラするのが好き。

・赤髪の女

　まだ名前が出ていない。

　声が大きく、並外れた行動力を持っている。

　公園のベンチで喫煙していたおっさんに無理やり弟子入りした。

　真っ赤な髪にドレスのような真っ赤な服を纏っている。

　デカイ剣を常に携帯しており、店に入る時につっかえさせている。

　そして入口を壊す。

　戦うのが好き。

・トマギマ

　世話焼きのおっさん。

　清潔感があり、刈り上げられた金髪を毎朝15分かけてセットしている。

　横暴な冒険者を装い、生意気な新人冒険者に現実を教える癖がある。

　逆に現実を教え込まれたので、冒険者を辞める事にした。

　しかしギルド長から引き止められたので、ギルド職員に転職した。

　自己啓発本が好き。

〇その他

・黒仮面の女

　黒と白のゆったりしたローブを羽織った女性。

　中に何も着ていないのか、数字がびっしり書かれた肌が見える。

・ラフティリ・ネスティマス

　アズモの姪で幼馴染。

　ベッドの上でお菓子を食べるタイプの竜。

　ゲームが好きで、食い意地が凄まじい。

　水龍を父に持っており、水の扱いにはプライドを持っている。

　アイスが好き。

・テリオ・ネスティマス

　竜王家次男。

　別名、光線龍。

　世間から持たれてしまっている竜や竜王家の悪印象を払拭しようと、タレント活動に心血を注いでいた竜王家の顔的存在。

　白いハット、白い髪、色白の甘いマスク、白いタキシード、白いシューズと色味を白で統一した格好を好んでよくしている。

　共に生きていたアズモとコウジを引き離し、アズモを異形化させ、テロ組織の一員になった。

　アンティーク時計が好き。

・エクセレ・ネスティマス

　竜王家長女。

　別名、天災竜。

　千五百年程前に異形化し、それ以降人類の脅威として生きている。

　人間に対して強い憎しみを持っている。

　グレーの長い髪、憎悪の灯った切れ長の瞳、細い眉。

　指先まで隠れたアームカバー、首巻き、身体のシルエットが浮かび上がらない余裕のある衣と顔以外の肌を見せない恰好をしている。

　竜が好き。