つわものクラス委員長一代 ～魔女狩り陰始末編～

プロローグ

少し話は前後するけど、鉄太は嘘八百を学級日誌に記した

　５月✘日　金曜日　天気：曇（くも）り時々雷撃（サンダーボルト）

　日直氏名：九段鉄太（くだんてった）、菊川智恵（きくかわちえ）

【今日の出来事・報告】

　放課後、例の魔女との接触に偶然成功。女子であるのは確定。ただ頭部はフードで覆われていたので学年や顔は判別できず。

　正体を暴こうと試みるもメテオメテオメテオ（隕石落とし３連発）やサンダーボルト（雷撃）及びイーヴィルアイ（邪眼）の魔法を使おうとするので断念。

　しかしながら自分が最近会得した不動金縛りの術に陥落（かんらく）。

　懇懇（こんこん）と説諭（せつゆ）したらこちらの赤誠（せきせい）に感じ入り、涙を流し反省。これからは悪事を働かないとの言質（げんち）を取る。

　受け取った金品も返却するとの確約を得る。

　やはり話し合いは大事。

　これにて一件落着。

　スピード解決した自分もクラス委員長として誇り高い。

　一人の少女を改心させた功績は内申にこれでもかと反映されるだろうと密かに期待。

　以上、報告終わり。