自分がわかりません.何がしたいのか、何になりたいのか。

自分は何者なのか、という疑問は、

わたしも中学生の頃に抱いたものでした。

今も、わからないままです。


いちばん後悔しているのは、

中学生の頃に「これをやってると楽しいけど

なぜだろう?」

って考えなかったことでしょうか。

今さえ楽しければそれでいいと思っていました。


いじめられていたので

教会で讃美歌を歌ったり

聖書を読んだりしているときだけは

とても楽しかったんです。


だから、将来何になりたいのかとか

人生の意味とか、深いことは考えませんでした。

あの時、もうちょっと、

自分が何に幸せを感じ、

イヤに感じることが何なのか、

分析していれば、

いまごろ、もっと深い人間になれたはずなんです。


おとなになって、仕事に負けて

専業主婦からやり直すことになりました。


わたしが30代、40代のとき、

「何でこれをやってると楽しいんだろう?」

「どうしたら、さらに楽しいと感じるんだろう?」

ってその頃から思っていたら、

文章ももっと磨かれたものになっていたはずです。


自分の感覚と、しっかり向き合うこと。

自分が今、何を感じて、どうしてそうするのか、

普段から考えていくこと。


それを若い頃にやっていたのがパウロです。

イエス亡き後、布教活動を開始した弟子たちを

徹底的に迫害したのですが


あるとき、ダマスカスから帰るときに

光が射し込んできて、

イエスがパウロに話しかけました。

「パウロよ、なぜ私を迫害する」


それ以来、パウロは目が見えなくなりましたが

弟子のひとり、ペテロに頼み込んで癒してもらいました。

その際、「目から鱗が落ち」て、目が見えるようになったのです。


パウロは、いくら迫害しても屈しない弟子たちを

ずっと疑問に思っていたのでしょう。

それ以来、パウロはその後のキリスト教の根幹をつくる考えを

宣教したのです。


若い内から疑問を大事にして、スルーしないことは大切ですね。

深く考えることで、人生に意味を見出し、

人を感化できるかもしれません。

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