口が滑って失敗しました。

口が滑って失敗した人、聖書の中にもいます。

それは、サムソンという人です。

怪力の持ち主で、当時イスラエル人の英雄でした。

髪を切らない限り、怪力が持てるので、

生まれてから一度も髪を切ったことがありませんでした。


ところが、敵の手先である妖艶な美女デリラに

しつこく怪力の秘密をさぐられます。

2度ほど、ごまかしたサムソンでしたが、

3度目にとうとう、口が滑って秘密を喋り、

寝ている間に髪を切られて投獄されてしまいます。


このように、だれだって口が滑って失敗することはあります。

投獄されるほどでなくとも、

友だちとの仲がこじれたり、

仲間からハブられたりすることもあるでしょう。

そういうひとはたいてい、

「言うつもりじゃなかったのに……」

と後悔するのです。


サムソンは、考えなしに秘密を喋っちゃったので、

投獄され、けっきょく死ぬのですが、

そうならないためには、

ものを言う前に、一瞬、言葉を考えてみるのもテです。


今考えていることをパッと言ったら、

周りがどう思うのかを考えるんですね。


難しそうですが、別に10秒とか20秒とか

長い間考える必要はありません。

ほんの1,2秒でOK。

あんまり間があくと、変ですしね。


「これって、ほんとに言いたいことなのかな?」

一瞬だけ、考える。

そしたら、思考が明晰になり、

失敗も少なくなります。


口が滑って失敗しないように

工夫するには、そういった訓練も必要です。

お笑い芸人やタレントは、

そういう訓練を経てプロになっているんです。

いや、プロになれと言っているのではなく、

自分でも一瞬考えることで、

面白いことや論理的なことが言えるように

なっていくものです。


面白いことってのは、具体的な失敗談とか

たとえ話とか、ギャグとかですが、

普段の会話から、直観的に言うことと

考えて話をすることを分けることが

出来るようになってきます。


間違ってしまったら

全力で謝るのもお忘れなく。


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