悩みごと:友だちがいません

中学時代のわたしの悩みは、友だちが少ない事。

むしろ、いじめられていたので、友だちなんて信じられませんでした。

その当時小学生たちがよく歌っていた

『友だち百人出来るかな』という歌には、一種のプレッシャーを感じたものです。


わたしは、小学生にも劣る存在なのかしら?

友だちがいっぱいいたら、楽しい生活になるのかな?

毎日、友だちと遊んだり、勉強したり出来るのかな?


是非とも、友だちを作りたい。いや、作らねば!

気持ちは焦りました。まわりが意地悪をして、

「汚い」「腐る」と言っても、わたしは反発したりせず、

できるだけニコニコしていました。友だちになりたかったんです。


わたしが触れた物は、溶けると言われました。

掃除の時には、わたしの机だけは置いてけぼりでした。

机に触ると、その人はドロドロになるから(とヤツラは主張した)。

ちょっとソデが触れただけで「うつる!」と

隣の無関係な人になすりつけられました。


母は、わたしに対しては、いつも、

「根性なし」「ダメ人間」「バカ」と言い続けました。

父は仕事にかまけて、まったく現状を把握していませんでした。


教会という避難所がなかったら、

ひょっとしたら、自殺していたかも知れません。

教会では、親身になって聖書を教えてくれる

ひとりの長老の先生がいました。

その人を祖父のように慕い、

わたしは教会に通い続けました。


ある日、もう耐えられないと思ったとき、

長老が聖書を引用して言いました。

「イエスは言われた。今日から私はあなた方の師ではなく、友である」


わたしはドキッとしました。

イエス・キリストは、偉人で手が届かなくて神さまで……

なのに、わたしの友になってくれる。


見捨てられ、踏みつけられ、言いたい放題されているわたしの

友だちになってくれる。


素直に、感動しました。


それ以来、わたしは、友だちがいないことが苦にならなくなりました。

だって神さまが友だちなんだもの。百人力ですね。

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