フレデリングフェールズワールド

エリー.ファー

フレデリングフェールズワールド

 変わりゆく限りは嘘が続く。

 実戦形式から始まる言葉と言葉の殴り合いは世界を変えるだろう。


 そこにいるくらいなら戦えるだろう。

 何もかも犠牲にするために生きているのだろう。

 卑怯とは言えない実力。

 奇数によって生み出される物語には思考の発露としての役割がなければならない。


 千年が私を変えてくれた。


 私を形作るすべては概念でしかない。


 期限切れの音楽では誰も踊らないだろう。


 歓声が聞こえる。


 シビアな言葉だけにスポットライトを浴びる権利がある。


 手紙の中に忍ばせたミサイルを飛ばすために今を生きている。


 犬型のマイク。

 犬型のノートパソコン。

 犬型の奴隷。

 犬型のローマ字。

 犬型の情熱。

 犬型の完成形。

 犬型の夕景。

 犬型の白い紙。

 犬型のマグカップ。


「今、黒い世界にマグネットが落とされた。何もかも、パズルに近い悩み」

「教えて欲しいことがあります」

「自分で見つけなさい」

「はい、そうします」


 月光はカレンダーの形をしていた。


 リュックサックの中にひらがなを詰めてしまう呪いにかかった。


 世界一になるために、謎を作る。自分で解き。


 ディスクの中に私を閉じ込めてほしい。


 観客先を赤く塗りつぶしてくれ。


 英語を教えて下さい。


「携帯電話に自分の声を詰め込んでいます。邪魔しないで下さい」

「邪魔する気はありません」

「失礼しました」


「一週間の中には、何もない」

「無意味な予定だけが見える」

「そう、それが言いたかったのです」


「緩やかな白を下さい」

「目が解けますがよろしいでしょうか」

「燕子花」

「何と言いましたか」

「燕子花」

「こちらです。ついて来てください」


「オールバックに逆襲をしたい」

「スーツを着ていますか」

「白いスーツを着ています」

「十分です」


 猫を殺して時間を潰す。


 右回りの時計が壊れる前に会いに行かなければならない。


 水びたしの街がトラウマになる頃、大人が誕生する。


 黒い四角形。


 真っ白の立方体。


 虹色の嘘を下さい。


 先生、お願いします。どうか、僕を無視してください。


 金色の夢を見なければ、自分を忘れてしまうのです。


 浄化してくれ。彼らを。あの暴挙を。


 別添の嘘を一つ下さい。


 白い壁紙と僕と君にプレゼントを。


 蛇柄のディスプレイを下さい。


 白いスーツの隣には女神がよく似合う。


 勘違いだけが赤い嘘を見せてくれる。


 一生に一度だけの勘違いを君にプレゼントするよ。


「叫び声を下さい。ありふれた時間でいいのです。別れを下さい」


「白と黒の間にテレビを落としてくれ。できるだけ、静かに。頼む」


「ハムエッグは殺人罪ですか」


「結婚を申し込んだきっかけを強めに捨てます」

「何故ですか」

「そうこうしているうちに雨が降ってきます」


「文字数が最高」


「時間が最低」


「欠損事故を起こしてからが本番だとは思いませんか」


「消しゴムを食べてしまった子どもを処刑台に送る仕事に就こうと思います」


「書くことが楽しくてしょうがないのですよ。病気ですね。間違いなく」


「白い光の中に逆光の定義を見つけてししまう」


「オリジナルに価値を付加する。当たり前ですが、この問題に取り組まない者が多すぎます。私は結論が出ていますし、もう利益を生み出しました。なんの問題もありません」


「助けません」

「救いません」

「さようなら」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

フレデリングフェールズワールド エリー.ファー @eri-far-

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ