悪役令嬢とドジっ子メイド

不滅の茶碗

悪役令嬢とドジっ子メイド



私、メアリー・スカーレットと言いますの。

こう見えても悪役令嬢なのですわよ?あ、自分で言っちゃいましたわ。

意外と自覚あるのですの。


人をいじめるのが楽しくて仕方がありませんの!


……でも最近、厄介なメイドが入ってきて…………


「メアリー様!」


き、来た〜!!


「な、なんですの!?あっち行ってですの!」


「あの紅茶をお持ちしましたので……おっとっと!」


バシャン…………


そんな音が豪華な部屋に鳴り響いた。


「――――ッ!!もう!濡れちゃったじゃですのよ!どう責任とってくれるのですの!?」


「す、スミマセン!すぐに拭きます!……おっとっと!」


「うわぁ!」


痛いですわよ!どうしてこけた勢いで上に乗っかって来るのですの!?


「いってって……メアリー様!お怪我有りませんか―――――ッ!!」


「――――ッ!!サリー!!」


どうして、突然矢なんかが飛んでくるのですの!?


「チッ、矢を外したか。お前ら!コイツ攫ったら大金獲得だ!!」


「「「「おー!!」」」」


「キャアァァァ!誰か、助けてなのですの!」


助けて!!


「私の姫様に……手を出すな!!」


「「「「「グハアアアァァァ!!」」」」」


メイドが蹴った瞬間、輩達は壁にめり込んでいった。


「お怪我は有りませんか?メアリー様?」


「―――――――ッ!!怪我なんて有りませんの!!」


私のメイドはドジっ子だけど、ちょっと強い。

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悪役令嬢とドジっ子メイド 不滅の茶碗 @humetunotyawan

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