異世界無双に憧れた俺、異世界行って無双する

@yakizakanateisyoku2438

第1話 高校生の俺、死す。

高校生の俺、小鳥遊湊は死んだ。原因は事故だ。信号無視のトラックにはねられて死んでしまった。最後に感じたのは意外にも呆気なかったなという気持ちだった。それもそのはず、俺には恋人はおらず友達すら少なかったのだ。しかし、一つだけ、俺は異世界転生ものにどハマりしていた。お小遣いは毎回それにつぎ込みまくった。しかし勇者やスローライフものではなく、只々、主人公が無双するだけのものだ。そして、問題だ。何故死んだのに、こんなに自己紹介できるのか。そう、それは俺がよく分からない白い空間にいるからだ。

「マジでここ何処だ?」

と白い空間を歩きながら言った。

「それは儂が説明しよう。」

と慈愛に満ちた声が響き、その声を発した人物であろう老人が姿を現した。

「!?貴方は?」

といきなり現れてきた老人にびっくりしつつ尋ねた。

「儂は始祖神。全ての神の頂点に立つ神じゃ。」

「神?ちょっと信じられないんですけど。」

と俺は疑いの目を向けた。

「いや、マジじゃよ。ほれっ」

と声を出すと同時に始祖神と名乗る老人が手に炎を浮かべた。

「まじかよ、、、」

流石に何も無いところから炎を出されたら信じるしかない。

「で、その1番偉い始祖神様が俺なんの用ですか?」

「単刀直入に言うぞい。お主、異世界転生する気は無いか?」

俺はその問いに間髪入れず

「はいっ!」

と答えた。それはそうだ。なんたって俺は異世界転生にものすごく憧れているからだ。

「フォフォフォ。いい返事じゃ。」

と神は元気に答えた俺にまるで孫を見るような目で見て言った。

「さて、なにか願いは無いかね?」

「では、、、ここで鍛えはくれませんか?」

「ほう、、、」

俺の答えが珍しいのか神は珍しい物を見る目で俺を見てきた。

「で、、ダメですか?」

俺は少し心配で聞いてみた。すると神は

「いや、鍛えてくれなんて珍しくてな。いいじゃろう、鍛えてやる。」

と言った。その答えに

「やった!!」

と少し興奮気味に言った。

「しかし、儂が鍛えるからにはワシと同レベル位にならるまで鍛えるぞ。その覚悟はあるか?」

「大丈夫です!」

と神様と俺は白い空間こと神界で何億年、何兆年と修行をすることになった。







しかし、湊があんな事になるなんて始祖神でも予想出来なかった。

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