第2章 月夜を仰ぐ「碧水」の本音

【第1章・登場人物紹介】

※本ページは、第1章に登場した主なキャラクター達の紹介(まとめ)ページとなります。第2章は次話から始まりますので、不要な方は飛ばしていただいて大丈夫です。


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「生き残るつもりがないのに『行ってきます』なんて、俺は言わないから」

(第1話より)


【クロニア・アルテドット】


 物語の主人公。16歳の少年。シェールグレイ王国、西方に位置するティルダー領カルカの生まれ。父親の名はロッシェ、母親の名はレレーナ。


 黒髪は「邪魔にならない程度」の短さ。瞳は紅色。10年間、野外での鍛錬を積み重ねてきたにも関わらず、肌は雪のように白く滑らかで、傷跡も残っていないという、少々奇妙な体質の持ち主。


 母親似で、どこか陰のある超絶美人。


 6歳のときに前世である藤川京の記憶を取り戻した「転生者」であり、その後すぐに父親の友人であった「碧水」サリヤ・スティンゲールに師事。炎属性魔法と片手剣の技を鍛え抜く。16歳で成人するまで、一に鍛錬、二に鍛錬、三に鍛錬の日々を送ってきたので、超がつくほどの世間知らず&人見知りになってしまった。


 4年前に起きた「ある事件」によって父親を失ったことをきっかけに、彩付きになるという夢を見ることをやめ、死を極端に恐れるようになる。


 この為、成人後はカルカギルドの事務職員として働くことを志望していたが、色々と間違えたせいで、登録戦闘員のライセンスを取得してしまった。現在は何とかして事務職員に転職しようとしている。


 死への恐怖から、依頼を受けることに後向き。基本的には温厚だが、敵意を向けてくる者に対しては相応の敵意を抱く。


 職級は、紅炎魔導士・準一級。


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「カルカギルド受付嬢の実力、見せてあげる!」

(第5話より)


【フィーユ・ドレスリート】


 クロニアの幼馴染である16歳の少女。カルカの生まれで、地元の名士であるドレスリート家の一人娘。


 清水のようなピンクブロンドは腰の辺りまでの長さ。仕事時など、気合いを入れるときはポニーテールに結い上げる。眼は二重瞼でくりりと大きく、翡翠色の瞳は本物の宝石のような輝き。


 外見はまさにパーフェクト美少女。小柄だが母親の遺伝か、豊かな胸を持つ(本人は、特に戦闘時などには邪魔だと思っているらしい)


 ギルド職員としてはクロより半年先輩。登録戦闘員のライセンスだけでなく事務職員のライセンスも所持し、ギルドの外では魔物討伐の依頼をこなし、内では窓口に立っての受付業務まで、幅広く活躍中。武器は風属性の魔石を織り込んだ棒であり、戦闘スタイルはかなりアクロバティック。


 明朗快活で行動力に溢れ、尚且つ聡明な才媛である。

 しかし幼馴染のこととなると……?


 職級は、風攻魔導士・三級。


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「あたしは弱い、けれど。両手で抱えきれないほどの、夢があります」

(第7話より)


【ティア】


 兎の獣人である16歳の少女。夢を叶えるために「移動する故郷」を単身離れ、カルカギルドの登録戦闘員となる。


 栗色のふわっとしたボブカットから、兎のような長い耳が突き出している。琥珀色のつぶらな瞳も「小動物」という表現が相応しい。


 ギルド入会試験の直前に、魔糸の調子を乱すという不運に見舞われたが、控え室に居合わせたクロニアから治療を受けたことで実力を発揮でき、無事合格。


 心優しいが気弱で泣き虫。物凄くドジであることも影響して、極端な程に自分に自信がない。初めて依頼を受けるにあたっても、依頼主に迷惑をかけないかと不安だった為、恩人であるクロニアに感謝を伝えるとともに、初めての依頼に同行して貰えないかと頼んだ。


 身体の動きによって発動する、特殊な魔法の使い手。膨大な地属性の魔力と、一度聞いたことは全て暗誦できる程の記憶力を持ち、そのポテンシャルは非常に高い。武器は持たない。


 職級は、地魔導士・六級。

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