極星調査

定期通信

（ノイズ音の切れ間から、カウンターテナーの若い声が聞こえる）

　音声による調査報告書の定期提出。

　調査員はQume（キューマ）=coco（ココ）・cxeim （チェイム）。目的の星までは3グロッサム。計算に狂いがなければ、明後日には調査対象の星が見えてきます。

　大きな問題は発生していません。

　何度か、他惑星のスペースデブリや小惑星、小規模な爆発に巻き込まれましたが、機体に大きな損傷はありません。食料生産システムも、軌道計算システムも、空調システムも、問題なく働いています。

　体調は至って良好。

　遊泳病や幻覚・幻聴などもありません。体重は先月より減少傾向にありますが、正常値の範囲です。運動量を増やしつつ、念のため定期診断を早めて行うことにしました。

　朝にミント鳥の缶詰、カスミパン7000番、ブロック・ボックス（B・Bo）サイダーを摂取しました。昼はクリマキガイのムニエル仕立て、ベイベックス瞬間冷凍米、フリコウタイを摂取しました。夜間食はカスミパン6800番、カタナアズミソウのバーナーカレー、香香（コーコー）ニゥ茶を摂取する予定です。