32話 伝説の一夜・終幕 こころのありか


―― 言葉アリア ――


「はっ。うるせえやい。あたしは中止の呼びかけしに行ったんじゃねーっての。ばーかばーか」

 

 せつなちゃんは鳴り続けるスマホのバイブレーションを無視して電源を切り、クッションの上へ投げ捨てた。会社からお叱りの連絡だろうけど、今のせつなちゃんには届かないだろう。


「この配信が終わったら会社とマネージャーマネちゃんに謝るよ。気にしなくていい」


 リスナーの大多数はルルーナ・フォーチュンに感化されている。旅団の皆さんたちは当然だけど、セッカファンの蒼の友、アリアファンの聖歌隊も一丸となって私を待っている。もちろん、目の前にいるせつなちゃんも。GSのメンバーたちも私たちを見守っている。


「いけるか? つーか、あたしは詩子に出てほしいんだけど」

「出なくちゃ駄目なんでしょ?」

「いや違う。出てほしいんだ、詩子。さっき言った通り、あたしはYaーTaとルルーナ団長に任せる。あいつらなら今のウジウジしてる言葉アリアを変えられる。こいつは確信だ。

 詩子だって、とっくに片意地なんて張ってないんだろ。もうあの3人、大好きになってるんだろ」


 私は返答する代わりにマイクの前に座った。せつなちゃんは後ろのソファーに座って私を見守る姿勢を取る。

 私のパソコンからは何人ものGSメンバーがメッセージを送ってくれていた。誰ひとり意見を違えることなく私の背中を押している。自分たちにできなかったことをルルーナならやり遂げてくれると信じているんだ。

 大丈夫。もう落ち着いている。泣き虫のアリアはいない。でも何を話せばいいのだろう。私は何を目的にすればいいのかな。

 相手は謝罪なんか求めてないだろう。彼女に対する怒りも無い。雑談を望んでなんかもいない。どうして泣いたのかも分からない。頭の中がぐるぐるする。


「あんまり難しく考えるなよ、言葉アリア」


 せつなちゃんは優しく微笑んだ。


「思うままに行けばいいよ。上手い事まとめるのはルルーナに任せちまえ。あいつならできるよ」

「うん。ありがとう、せっちゃん」


 私はマイクのミュートを切り、ルルーナへ向けてコールした。

 

『やっぱり最初に歌うならKalーRiaカルリアの曲かね。お嬢と一緒に歌いた――おっと』


 ルルーナは素早く画面を操作して会話の姿勢となった。


『これでまたセッカ嬢が出たら俺は正気を疑うし尊敬するな。さあ、旅団の皆。紅民の皆。スタメンの皆。蒼の友の皆。聖歌隊の皆。GーStateファンの皆。君たちも一緒に出迎える準備をしてくれ。俺は前述した通りに対応するから、心掛けるように』


 ルルーナはにっこりとほほ笑む。


『お名前を』

言葉ことのはアリアです」

『よく来たね。いらっしゃい。まだ名も無きお茶会だし、茶菓子とお茶は用意できていないが、歓迎しよう』


 ルルーナの声はとても落ち着いている。雰囲気は私がかかっていた精神科医のお医者さんに似ていて、言葉遣いは彼より胡散臭いけど、灯よりも、せつなちゃんよりも信頼を置けそうな安心感がある。


『招待に応じてくれて嬉しい。その気になってくれたのは何故かな?』

「なぜ私と話をしたいのかを伺いに来ました」

『単刀直入に言えば、あの涙の意味を知りたいからだ』

「それは――私には答えかねます」

『君自身にも分からない?』

「はい」

『参ったね。困った。このままじゃ俺はありがとうを言う度に君を泣かせるかもしれないな。それは困る』

「私に気にせず言ったっていいじゃないですか。受け取る側の反応は人それぞれなんですから」

『言葉アリアは、俺をこの場へ導いた存在のひとりだ。敬愛すべき家族友人と思うほどには恋うてるよ。君はその家族友人を意図せず悲しみで泣かせる真似を率先してやりたいか?』


 これは返せないな。論破だね。

 そうか。この人は私のファンなんだ。ファンだったら、力になってあげたいって気持ちになるのは、とても自然な考えだ。


『意思は伝わったかな。この問題を解決しない限り、俺も君も前に進めない。だから、これから原因究明のため、俺は君の心を探そうと思う。

 事前に忠告する。聖歌隊にも君にも不快な発言をするつもりだ。傷つけてしまうかもしれない』

「大丈夫です。よろしくお願いします」

『ではいくつか聞こう。君は何故、言葉アリアを続けてるのかな』


 いきなりぶっこむなルルーナさん。


『君を知ってから現状に至るまでずっと聞きたかった。答えられるかい?』

「私にはこの生き方しか無いですから」

『それはお金のため?』

「私を支えてくれるファンのためです」

『ファンは今の君の憔悴ぶりに心配して心を痛めているが、悩みは改善しているかな?』

「していると――いえ。していないです」

『誰かに相談は? 友人仲間や家族、会社の人には?』

「しています。でも、その……何も成果を得られていません」

『何故なのか、その理由は分かるかい? 誰かから指摘は?』

「……理由は分かっています」

『公表はしていないね』

「はい」

『関係者には話している?』

「……ごく一部には打ち明けています」

『今それを言えるかな』

「それは……できかねます。私にとってもGSにとっても……ルルーナさんにとってもYaーTaにとっても、公表すれば小さな火傷では済みません」

『でも前には進んでないようだね』


 言葉に詰まる。流石に即答はできなかった。

 コメントでは悲痛な叫びとルルーナさんへの怒りの声で満たされている。NG設定はあまり意味を成しておらず、悪意のあるリスナーたちが設定を巧みに回避して非難の声を浴びせていた。彼女を養護する声も見られるけど、その勢いは小さい。


「ルルーナさん、その……コメントが……」

『炎上してるか。予想通りだな。俺は今モニター切ってるから何も分かんねえんだ』

「え!?」

『カメラと音関係だけ生かしている。だから何を書かれても今は届かないし注意をするつもりはない。リスナーには事前に伝えている。申し訳ないが、今この瞬間は善意の応援すらも雑音になってしまうからね。君も気になるんだったら試してみてはどうだ?』


 ルルーナさんの座右の銘を思い出した。

 有言実行。

 本当に世間を敵に回してでも私の心に踏み込んでくるつもりだ。とても強引。でも不快じゃない。ぜんぶ私のための行動だからと分かっているからだろうか?

 私もルルーナさんに倣ってみた。リスナーの声は無くなった。会社からの指示もGSメンバーのメッセージも途絶えている。もう私を止められるのはせつなちゃんだけだ。そのせつなちゃんは私に全てを委ねている。

 大きく一回深呼吸。

 ここからはお医者さんとGS社長にしか打ち明けていない、本当に秘密にしなくちゃいけなかった私のこころだ。


「ひとりぼっちのアリア――ご存知でしょうか」

『いつ聞いても胸くそ悪くなる蔑称だな。続けてくれ』

「GーState1期生。そのはじまりは5人の集まりでした。

 最初こそ、まだ5人とも純粋に夢を追いかけていました。業界を賑わせる伝説をつくろうと張り切っていました。

 でも、プロジェクトが稼働してすぐにひとり脱落しました。そしてひとり、またひとりと居なくなりました。

 そしてメンバーが減る度に、私の中にあった情熱も冷めていくのを感じました」

『同じGSのメンバーではその穴を埋められなかったんだな?』

「ルルーナさんが思っている以上に『同期』という言葉は意味が重いのです。同じスタートラインに立って同じ視線から見ることができるのは同期だけですから。

 情熱は冷めていった。それでも多くのリスナーさんがいたし……藍川アカルがいた。アカルが最後の拠り所だった」

『そして、その拠り所が無くなった。ひとりぼっちのアリアが生まれた』

「彼女が居なくなってから、私の中の何かがぷっつり切れてしまったのでしょう。

 今の私は配信に何も魅力を感じなくなりました。配信開始のボタンを押すたびに、時間を無駄にしていると感じるようになりました。聖歌隊の皆さんには本当に申し訳ないと思っていますが、紛れもない私のこころ、言葉アリアの真実です。

 本来ならこのまま引退するべきなのでしょう。今この場に立てているのは、言葉アリアを失った時の虚無感と孤独感を味わいたくない一心で、そしてGSの皆や聖歌隊の皆さんからの期待を裏切りたくない気持ちからです。言葉アリアを失えばそのファンからの声も届かなくなる。本当に永遠の孤独がやってくる。その恐怖を和らげるために……そんな卑しい思いで今日までをずっと耐えしのいできました」

『なるほど。現状に合点がいった。確かに軽々しくは言えないな』


 公表した。してしまった。

 私は引退待ったなしの状態だ。GーStateは言葉アリアへのケア不足により炎上。ルルーナ・フォーチュンは私の引退理由を無理やり引き出したとして叩かれ台になり、YaーTaプロダクションはルルーナの暴走を助長した事務所として語り継がれる――そんな未来しか見えなくなった。

 引き返せない。

 ルルーナさんは沈黙したままだった。放送が終わってしまったのではないかと錯覚してしまう。小さな衣擦れの音が無かったら本当に勘違いしてしまうだろう。

 いつの間にか私は両手を組んでいた。真っ黒な画面に向けて祈りを捧げていた。

 お願いします。もう私の力じゃどうにもならない。私ひとりでは、これ以上、言葉アリアを続けられない。私を救ってください。私に光を見せてください。私は私のこころが分からない。おねがい、ルルーナさん。声を聞かせて!


『君の涙の理由が分かった』

 

 唐突の発言にどきりとする。


『社内の人間にも大なり小なり同じ症状が現れたが、おそらく君と同程度の反応を見せた者がいた。一方、まったく症状が出ない者もいた。

 前者はウチの社長。後者は紅焔アグニス嬢だ。二人は同じタイプの人間だが反応は決定的に違った。擁護しておくが、お嬢の心がドライと言っているのではない。むしろ感受性は強い子だ。

 では何が違うか。ずっと考えていたが、君の告白を聞いてようやく確信に至ったよ。

 罪悪感と嫉妬心だ。

 君は自分の気持ちと現状の立ち位置が嫌で嫌でたまらない、だがファンの気持ちを裏切って演じなければいけないことが苦痛だった。その認識に間違いはないかい?』

「……たぶん、そうだと思います。でも、アカルが罪悪感を持ってたって、どういうこと? 何に嫉妬していたのですか?」

『順を追って話す。まず前提として、GーStateの卒業とYaーTaプロダクションの設立は藍川アカルの本望では無かったことをお伝えする。活動したくても出来なかった理由があるんだ』


 私は咄嗟にせつなちゃんを見た。激しく首を横に振っている。


『公表はしていない。ごく一部の関係者――彼女の血縁者と俺……それとGSの上層部しか知らない内容だ』

「貴女はどうして知ってるの?」

『彼女の血縁者を通して知った。君は藍川アカルの真実を知っておくべきだ』

「ええと……聞いても良いんですか? 秘密にしていたんですよね?」

『YaーTaプロ1期生3人のデビュー配信が済み次第という条件付きで公開するタイミングは一任されている。GSサイドからも含めてね。その条件をクリアした以上は問題ない。本来ならもっと後の雑談配信で話そうとは考えていたが……今がその時と決断した』

「つまり、アグニスちゃんやナティカさんには話せなかった」

「ああ。確実にパフォーマンスへ響くからね。最初の配信は――いや、今後の配信でも……藍川アカルの要素は極力避けたいという、社長の方針だ」


 それほど秘密にしたい引退理由なんだ。


「話してください」

『数ある彼女の異名の中に『鉄の心臓』があるのは当然知っているな』


 藍川アカルは企業アイドルVtuberの先駆けとなった人物だ。その人気と行動力で数多くの初挑戦となるイベントをこなしては、その尽くを堂々たる姿勢で成功させていった。ついた異名が『GーStateの切り込み隊長』、そして『鉄の心臓』。


『その鉄の心臓が、実は他の誰よりも脆かったんだ。心臓に病を患っている』

「なっ!?」

『事実だ。投薬で騙し騙し活動を続けてきたが、とうとうドクターストップがかかった。激しい運動はもちろん、心臓に負担をかける行為全般を避けるように伝えられている。

 今はもう落ち着いて、日常生活を送る程度には回復しているから安心してくれ。オンボロ事務所には似つかわしくない高級車で毎日乗り込んできているよ。誰も彼女が病を患っているとは思うまい。

 人気者ゆえの過密スケジュール。肉体を酷使するトレーニングとレッスン。配信のための不規則な生活。ストレスによる精神の摩耗。どれも心臓にとっては致命的だ。

 延命の道は藍川アカルを捨てて別の道へ進むしかない。そして藍川アカルは自分が歩んできた歴史や精神を後世へ伝えるべく、YaーTaプロダクションを立ち上げる道を選んだ』

「なんで公表しなかったの!? 病気を公表しているアイドルなんて、いっぱいいるじゃない! 私達にまで隠すこと無かったじゃない!」

『彼女が毎度の挨拶でも言っているだろう。『暗闇を照らす希望の光』だと。たとえ仲間内であったとしても、そのイメージを崩すことが社長にはできなかった。不幸からの同情や憐れみは藍川アカルにとっては苦痛以外の何物でもなかった。

 だから表向きは事業への意欲を見せて藍川アカルのチャレンジ精神をアピールし、病の事実を隠ぺいした。彼女の策略は概ね好意的に受け入れられ、有終の美を飾った。

 たった1つの例外を除いてね』

「私にはもうアカルしか同期がいなかったから……受け入れられなかった」

『せめて君には公表するべきだったんだろうね。君の憔悴は藍川アカルに残った唯一の後悔だと言っていたよ』

「なんなのそれ……バカだよ……それはバカだよ……言ってよ……それくらい、言ってよ……」


 でも私だってバカのひとりだ。勝手にネガティブに捉えて勝手に落ち込んで、勝手に灯を悲しませた。

 

「……私、アカルを見送るべきでした。大人の対応をするべきでした」

『円滑に見送りたいなら同意だね。だが、人間は誰しも常に最善を選択できる訳では無いよ。今回はたまたま悪い方向へ進んでしまった。それだけだ』

「本当にごめんなさい」

 

 びこん、とパソコンからメッセージの受信音が鳴った。慌ててモニターを復帰する。

 その通知は半年ぶりだった。灯と私専用の通話チャンネルには『ごめん』とたった3文字だけ表示されていた。

 ああ。私、勇気を出して良かった。灯はまだ活動を続けてるんだ。無念を希望に変えて、3人に託しているんだ。

 

『言葉アリアは自分の心とファンを騙し続けてきた。

 藍川アカルはファンや仲間を――そして言葉アリアを騙し続けてきた。

 心の抑圧に我慢の限界を迎えようとしていたところで、なんか真面目なトーンで妙ちくりんな感謝を言ったヤツの言葉を聞いて、つい羨ましくなっちゃったんじゃないかな。私も素直になりたいとか、ずるいとか、そんな嫉妬心に駆られたんじゃないのかな。まあ最後は憶測にすぎないが、涙の真相はきっとこんなところだ』

「ふふっ」

 

 自分の言葉に恥ずかしがるルルーナさんがおかしくて、つい笑ってしまった。

 あれ。私、笑ったの久しぶりかも。

 ほっとしたのかな。灯のこころの内が分かったから、安心してるのかな。


『俺は藍川アカルの代行をするつもりは無い。だが彼女の意志を継いでいく。暗闇を照らす希望の光――その志だけは忘れない』

「私が言うべき言葉じゃないけど……ありがとうごさいます。アカルの元へ来てくれて」

『俺の私情で長く拘束して悪かったね、言葉アリア。ところで君はこれからどうする。真実を語ったし、真実を知った。そのうえで君の心はどうしたい?』

「まずはアカルとしっかり話がしたいです。配信や通話を通してじゃなくて、ちゃんと面と向かい合って謝りたいです。それと、言葉アリアをどうするのか、GSのみんなと決めていきたいです」

『うん。それはいい考えだ。話せる時には話した方がいい』

「でも……すみません。とっても恥知らずな事を言います」

『む?』

「私、言葉アリアをきっと辞めないと思います。アカルの意志を知った以上……アカルが頑張っている以上、いつまでもくよくよしていられません。

 それに、貴女みたいに、こんなにも私を想ってくれるファンがいるんですから。少なくとも、そのファンには喜んでほしいと思っていますよ」

『それは……』

「ありがとうございます。私のこころの闇を照らしてくれて」

『俺は社長の秘密を暴露しただけだよ。答えを出して前に進もうとする意志は間違いなく君のものだ、言葉アリア。君は光に照らされたんじゃない。自分から輝きだしたんだ』

「それでも、ありがとう、です」


 本当は配信外でしっかり考えてから表明するべきなんだけどね。このままじゃルルーナさんは言葉アリアと藍川アカルの機密を暴露させただけの悪者になっちゃう。

 貴女が汚名を着てでも私のこころを救おうとしてくれた。貴女がいたから私は此処に残ることができた。皆にはそう思ってもらうからね。だって事実なんだから。

 この表明だけは引けない。言葉アリア復活への立役者になってもらうよ。それが今の私にできる、精一杯のおせっかいファンサービス

 

「ずるいですかね。意見をコロコロ変える卑しい女ですかね」

『前向きに変えるのなら、俺からは何も言えないな。でも……うん、いかんな。確かにずるい。その知らせは今日一番のご褒美になっちまった。Ya-Taプロの発足を祝わにゃいかんのに……いかんな』

「私はもっと、アカルが選んだ貴女たちの事が知りたいです。貴女たちの未来を見届けて、一緒に歩んでみたい。

 だからいつか、言葉アリアとして一緒にお仕事させてください。今度は貴女だけじゃなくて、紅焔アグニスちゃんと帝星ナティカさんとも一緒に。

 今の私が言いたい、こころからの願いです」

『その願い、承った。全身全霊で臨むことを誓おう』




Luruna Ch.ルルーナ・フォーチュン

【熱烈歓迎!】はじめての凸待ち配信【怒ってないよ】

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