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目次
＃10
不謹慎な言葉で笑いを取る時代が終わった
でも待ってる毒
何処かで待っている確率変動
眠気眼でハンドルを握った午前11時
次第に減っていく貯金額を眺めて絶望
かじかんだ掌の暖かさを考える
不死身だと感じた25歳の秋
命を繋いだつなぎが捨てられた病院
迷惑電話が鳴り響く
スマホを解約したい
縛られるのはもう終わり
眠りたい
限りなど無いほどに
飲みたい
朝から翌朝まで飲みたい
電車のつり革広告を眺めた憂鬱な朝
映画を観に行く休日の昼
行きたくもない飲み会の夜
不機嫌な自分が顔を出した深夜2時
きりきり舞いなすきみ丼の店
油の匂いがこびり付いた自転車屋
サイレントアラームのスモーク硝子
アルコールを飲み干した一夜の出来事
うざったい水分量
防犯ベルが鳴り響いた7時32分
目覚めたら煙が舞っていた
逃げるために履いたスリッパ
破片が転がる室内
燃え尽きたパソコンの今後を思う
並べられたフルーツの鮮度を考えた
筋の処理されていないタン
震えた夜が明ける
目覚めたら身支度で…
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