勢いあまって

ここは惑星探査機の工場。


表向きには、惑星探査機を作っていることになっているが、実際は衛星兵器の研究所だ。


今日はこの試験機体を打ち上げる日だ。

「さあ、うまくいってくれよ」

試験用の機体には試験ではあるが、近々起こる大戦に向けて、核兵器を装備している。

だから、失敗は許されない。

絶対に地上に落とさぬよう燃料を多めにつんでおいた。

「発射まで、3、2、1」

見事発射には成功した。

だが、間違って予備燃料への点火も行われてしまった。

その結果勢いあまって、衛星軌道を外れ太陽系外への旅に出てしまった。


数百年後…


地球での大戦の危機は過ぎ去り、平和が訪れ、人類は発展を続けていた。


ある日、突然地球に隕石が落下した。

突如世界中のコンピューターが乗っ取られインターネット上にこのような文言が書かれた。



「キサマラカラノコウゲキニタイシワレワレハテッテイコウセンヲオコナウ」

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