死亡動機
この国では、自殺は認められないが、国の行う死亡するに値する人物であるかどうかを決める試験に合格すると、公的機関に殺してもらえる。
私はそれに応募した。
殺してもらえる資格を得るために、私は面接を受けた。
面接では、なぜ死にたいのか理由を述べる。私は現在の死ぬに値する理由を話した。
結果として、私は死ななかった。
なぜ死ねなかったのか、理由は明白だ。そもそも、この制度は負担を抱える人を見つけ出し、その人を救済するのが目的として作られた制度だった。
実際に、私は今までの職場が合わなかったことが分かり、政府の支援もあり転職できた。他にも、死亡動機を説明したおかげで、精神障害が分かり、適切な治療を受けられた人もいる。
物騒な名前だが、結果的には人々を救う、良い制度だった。
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