第49話 双魂の法

 伊吹は、何も見えない暗闇の中で意識を取り戻した。頭の中に大量の蜂が飛び交い、至るところを刺しているような強烈な頭痛と耳鳴りに襲われ、しばらくは考えることすらままならず、大人しく寝ているだけの状態であった。

 長い時間、苦痛に耐えながらも、伊吹は自分の置かれている状況を理解しようと努めた。逃げている途中で突然、忍者の集団に襲われたことは覚えている。捕らえられた後、何かを無理やり飲まされ、すぐに気を失った。それからの事は、何も思い出せない。

 頭の痛みがようやく治まってきた。何かに包まれていることに気が付いた。体を動かそうとしても、その何かが邪魔をする。腕を上げようとしたが、それもできない。まるで、蛇にでも飲み込まれているような息苦しさを感じ、伊吹は半狂乱になって叫んだ。

「誰か助けて!」

 足音が聞こえた。伊吹は助けが来たのだと確信した。頭上から赤い光が漏れる。自分が袋の中に入れられていたことが分かった。その口から腕が伸びてきて、伊吹の首を掴んだ。あまりの苦しさに、伊吹は中で暴れたが、まだ袋の中だからほとんど動けない。

 ずるずると引きずり出され、最初に見たのは炎で赤く照らされた猪三郎の顔だ。伊吹は女性のような悲鳴を上げた。

「やかましい!」

 猪三郎の怒鳴り声で悲鳴はすぐに止んだ。

「首を掴まれていたら、死んでしまいますわよ」

 女性の声に、伊吹は反応した。首が動かせないので、目だけを声のしたほうへ向ける。雪花が、薄ら笑いを浮かべながら自分の姿を見ていた。

「そうなる前に術を掛けてしまうんだな」

 猪三郎は、伊吹の体を雪花のほうへ差し出した。雪花がゆっくりと近づいてくる。宙吊りの状態の伊吹は、あまりの苦しさに、猪三郎の手を首から引き離そうとするが、それは無駄な努力だった。

 やがて気が遠くなり、目の前に雪花の顔が現れたことにも気づかなかった。伊吹の額に雪花の手が触れる。その瞬間、伊吹の体から一気に力が抜けた。

「おい、まさか殺したんじゃないだろうな?」

「貴方様がそうやって首を掴んでいらっしゃるから、気絶しただけです。もう、離しても逃げることはありませんわ」

 猪三郎が手を離すのと同時に、伊吹の体は地面に落下し、その場に横たわった。

「前に捕らえたときも、こうしていれば逃げられずに済んだんだ」

「過去のことを悔やんでも仕方ありませんわよ。それより、これからお菊さんをどうやって確保するか考えないと」

 不満げな猪三郎の言葉を、雪花は軽く受け流す。

「奴らは、この俺が全員叩きのめしてやる」

「それは、お菊さんを無事に取り戻してからの話。この男を利用しましょう。きっと、うまくいきますわ」

 気を失ったままの伊吹を指差し、雪花は微笑んだ。


 蒼龍が目を覚ました時には、隣で寝ていたはずのお蘭の姿はなかった。外はまだ薄暗かったが、雨はすでに止んでいた。

 起き上がり、大きく伸びをする。凝り固まった節々をほぐしてから、蒼龍は入り口のほうへ向かった。

 陽の光を背後から浴びて、黒く浮かび上がる山々の前の湖が巨大な穴のように見える。その近くで対峙する二人を蒼龍は見つけた。一人が間合いを詰めて刀を振り上げる。相手はそれを器用に受け流した。勢い余って地面に倒れてしまった時の仕草で、それが女性であることに蒼龍は気づいた。ふと、焚き火のあるほうへ目を遣ると、源兵衛の姿がない。どうやら、闘っている二人は源兵衛とお蘭らしい。蒼龍は、二人に近づいてみることにした。

「大丈夫か、お蘭殿」

 源兵衛が、倒れたお蘭に手を差し伸べた。その手を掴み、立ち上がったお蘭は

「これくらい平気ですわ」

 と勝気に答える。

「しかし、今日はこのくらいにしておいたほうがよかろう」

「もう少しお願いします。強くならなければ、雪花さんを倒すことなど不可能。そのためには特訓あるのみです」

「うむ、強くなる必要はあるだろうが、それは毎日の積み重ねで得られるもの。無理をすれば逆に体を痛め、力を発揮できなくなる」

「でも、対決まであまり時間が・・・」

 お蘭の言葉を遮る声が聞こえた。

「力だけが唯一の手段というわけでもない。強い相手に立ち向かうには、知略もまた重要」

 お蘭は声のしたほうへ顔を向けた。そこには蒼龍が笑顔で立っていた。

「いや、すまない。お蘭殿に闘い方について教えて欲しいと頼まれてな。口で説明するより実戦のほうがいいだろうと、わしが誘ったのじゃよ」

「いいえ、私が無理を申しましたの。源兵衛様は悪くありませんわ」

「稽古するのは別に悪いことではないよ。しかし、源兵衛殿の言う通り、無理はよくないな。それよりも、源兵衛殿の提案した影法師の太刀を試してみないか? 体への負担も大きくないだろうから、もう少し稽古を続けられるぞ」

「影法師の太刀?」

 こうして、三人によって特訓が再開された。


「暇だな・・・」

 岩の上に寝転がっていた猪三郎は、大きなあくびをした後に小さくつぶやいた。それから、のそりと起き上がり、山道に目を凝らす。

 空は厚い雲に覆われたまま、しかし、幸いにも昨日から雨は降ることなく、猪三郎たちは峠で待機し続けることができた。すでに昼頃になるはずであるが、太陽は雲に隠れて位置が分からない。

「奴ら、今どこに?」

 少し離れた場所で、雪花は瞑想でもしているかのように目を閉じたまま動かない。猪三郎の問いにも知らん顔だ。

「おい、聞いてるのか?」

 巨体を揺り動かし、雪花に近づく。それでも彼女は気づいていないのか、目を開く気配はない。

「まさか、眠っているのか?」

 今まで、雪花が眠るところを見たことがなかった猪三郎は少し驚いた。そして、あまりにも無防備な彼女の姿態に、その目が引き寄せられた。裾からは白い素足が顔を覗かせ、胸元は少しはだけて、そこから伸びる首筋が艶めかしい曲線を描く。それは触れれば危険な代物であることを、猪三郎は重々承知していた。しかし、本能が正常な判断を不可能にしてしまった。まさに獣の目となった猪三郎は、その手をゆっくりと雪花の首筋に近づけた。

 その後、何が起こったのか、猪三郎は理解できなかった。気がつけば、背後の岩に体を強く叩きつけられ、しばらくは息ができないほどの激痛に悶絶した。

 立ち上がろうにも力が入らず、這いつくばったまま雪花に目を遣った猪三郎は、彼女が琥珀色の瞳を自分に向けていることを知った。

「油断も隙もありませんわね」

「誤解だ・・・」

 口を利くこともままならず、猪三郎は肩で息をしながらも頭を横に振った。

「お蘭さんに乱暴しようとなさった方の弁解など、信用できませんわ」

「俺を騙したのか?」

「違います。ずっと、蒼龍様たちの動向を観察していました。あちらに視線を向けている間、自分の身を守るために術を仕掛けておいたのです」

 雪花に、上から見下ろすような視線を投げかけられ、猪三郎は耐えきれず顔を背けた。

「彼らは今、川伝いに進んでおります。今宵は麓の集落あたりで一泊されるでしょう。決戦は明日。思えば、長い道のりでしたわね」

 そう言い残して、雪花は立ち去っていった。残されたのは、未だ起き上がれない猪三郎と、呆然と立ち尽くす銀虫、そして伊吹の二人だった。


 行灯の明かりに照らされた六人が、部屋の中央で輪になっている。お蘭は、祖先の残した書を手にして、続きを読み始めた。

『反魂の式は、我らの扱う秘術とも関係している。力の源が同じなのだから、我らの術はお初にも有効であろう』

「つまり、雪花と同じような術を使えば倒せるということか? お蘭が強力な術を会得する必要があると?」

 横に座っていた蒼龍が思わず叫んだのを、対面の源兵衛が制した。

「まあ待て。最後まで聞かないと分からないだろ。さあ、お蘭殿、続きを」

 お蘭はうなずき、再び読み始めた。

『しかし、仮初めの体がどれだけ壊れようとも、魂が傷つくことはない。呪われ人を解放するには魂を奪い去る必要がある。それができるのは、その魂の本当の持ち主である、もう一人の呪われ人のみ』

 顔を上げるお蘭には、全員の視線が集まっていた。雪花を倒すことができるのは、お蘭のみなのだ。彼女に雪花の運命を託そうと心に決めた四人ではあったが、自分たちではどうにもならないことを知り、全員が驚愕の表情を見せていた。

「私たちの手には負えないのね」

 お松が絞り出すように声を上げた。

「お蘭殿のためにできることはいくらでもある。我々はその任務を全うすることに集中するのみだ。あとは、魂を奪い去る方法だが、それは何も書かれていないのですか?」

 お蘭は、自分へ問いかけた源兵衛に対して首を横に振った。

「ごめんなさい。まだ、続きがあります」

 お蘭は書に目を向けた。

『その術こそ、我々の探し求めていたもの、名を双魂の法という。それは、すでに使い古された巻物を保管した宝殿で、我が娘が偶然発見した。

 術者は、自分の持ちうる全ての念を込めて、相手の心臓に刃を突き立てる。奪われた魂を呪縛から解き放つのだ。魂を失った呪いの力は失われる。あとは、呪われ人が永久の苦しみから逃れたいと願えば、呪いは消え去る。

 忘れないでほしい。呪われ人を救うのは、対の呪われ人だけ。しかし、そのためには我々の秘術を使う必要がある。つまり、我ら一族の血が不可欠なのだ。両方の資格を有する者は、お蘭殿ただ一人。あなた以外に、お初を救うことはできない』

 時間が、氷のごとく固まったような感覚に襲われた。全員が床に目を落とし、声を発するものはいない。しばらくして、お蘭が

「もう少し、続きがあります。読みますわね」

 と言ってから、再び時間が流れ出したように感じた。

『妻のお鈴を失ってから、時三郎は生涯、再び妻をめとることはなかった。子供は持たなかったが、甥であった時継は小さい頃からたいそう可愛がられていたそうだ。兄が急逝し、時継は時三郎の養子となった。そのとき、反魂の式のことを教えられたとのことである。以来、二人で巻物の解読を進め、全貌を明らかにした。

 父の話によれば、黒い獣の皮のような表紙を持ったその巻物は全て血文字で書かれ、見るからに禍々しく、触れる事もためらわれる程であったと聞く。そして、時三郎は二度とこの世に現れることのないよう、どこかに封印したそうだ。できれば破壊したかったが、それはできなかったらしい。破ることも、燃やすことも不可能だった。

 時三郎は解読まで進めたものの、呪いを解く方法を見つけることはできなかった。詳しいことは存じていないが、妻のお鈴とその妹のお初、二人の姉妹の命を奪ってしまったという、過去の自分の過ちを最期まで悔いていたそうだ。お初を救うことは、彼の唯一できる罪滅ぼしだったのかも知れない。必ず達成して欲しいと、死の間際に涙を流したと聞く。こうして本懐を遂げられたことで、彼の魂にもようやく安らぎが訪れたことであろう。

 私たちのできることは、もはやここまで。あとは、いつか、あなたが無事に目的を達成できるよう、一族の血を絶やさないことだけ。どうか、この文があなたに届くことを願ってやまない。

 最後に、お初の力を侮ることなかれ。彼女は、時三郎が一生をかけて解読した秘術をわずか一年足らずで習得し、実行している。その力量は、我々の想像を絶するものだ。彼女の行方は誰にも分からず、いったい何をしているのか見当もつかないが、新しい強力な術を研究している可能性も十分あるだろう。せめて、呪いが彼女の実力を削ぐように働いてくれればよいのだが』

 お蘭が全てを読み終え、皆の緊張が一斉に解けた。お蘭は浮かない顔で

「私に使えるのでしょうか、双魂の法という術が」

 とつぶやく。

「こればかりは、事前に稽古することもできぬ。自分を信じ、雪花を救いたいという、その一念を忘れないことだ」

 そう言いながら肩にポンと手を乗せる蒼龍に向かって、お蘭はうなずいてみせたものの、その表情は自信なさげだ。

「私たちは、とにかく他の連中をお蘭殿に近づかせないようにすればいいのね」

「敵は何人いるのか全く分からないが、お蘭殿が雪花を倒すまで耐えるのみだな」

「あの・・・ 私にもお手伝いできる事はありませぬか?」

 お菊が小さな声で尋ねる。三之丞は驚いて

「危険ですから、お菊殿はどこかに隠れていて下さい」

 と訴えたが、蒼龍は笑みを浮かべて反論した。

「この闘いは、今までのような矜持や復讐のためのものではない。多くの者の願いが込められているのだ。何より、雪花を救いたいという思いがお菊殿にはあるのだろう。無下に断る訳にもいかぬよ」

 お菊が嬉しそうな表情を蒼龍に見せる。しかし、彼は素早く手で制した。

「とはいえ、お菊殿を取り戻すのが奴らの目的。敵に近づけば、あっという間に捕らえられるのは必至だ。そこで、俺に一つ、案があるのだが」

 蒼龍は満足げな顔で、全員の顔を見渡した。


「お菊さんを人質にするなんて、ひどいですわ」

「いや、そういう芝居をするだけだから問題ないだろう」

 いつまでも腹を立てているお蘭に対し、蒼龍はため息をついた。蒼龍の提示した案とは、お菊を人質にして相手を牽制しようというものであった。それにお蘭が猛反対したのだ。

「縄で縛る必要なんてあるのですか?」

「それくらいはしないと、相手は信用しないよ」

 結局、お菊は身を隠し、相手には別の場所に監禁していると偽ることにした。作戦会議は終わり、今は蒼龍とお蘭、二人だけで部屋の中にいる。

「少しでも有利な状況になるのなら、手段など選んでいられない」

「何をしてもいいという訳には参りません。あなたの考えは、度を越していますわ」

「反対したのはお蘭だけだ。お菊殿も協力すると言ってくれたのに、お前が余計な口を挟むから・・・」

「喧嘩はよさないか。明日は決戦の日だ。二人の息が合わなくては、相手に勝つことなど不可能だぞ」

 突然の声に、蒼龍とお蘭はそろって顔をそちらへ向けた。

「源兵衛様・・・」

 いつの間にか、源兵衛が近くに座り、二人の様子を見て笑っていた。

「朝になったら、もう少し稽古するか? 少しでも多く訓練したほうがいいだろう」

 夫婦はお互いに顔を見合わせ、それからコクリとうなずいた。

「よし、では今夜はもう寝ようではないか」

 お蘭は、すっと立ち上がり、軽く会釈してから隣の部屋へ入っていった。蒼龍はホッとした表情で

「源兵衛殿、助かったよ」

 と一笑した。

「実はな、お菊殿を人質にする案は、わしも考えた。でもな、奴らが信用するとは思えなくてな」

 源兵衛の言葉に、蒼龍も同意した。

「冷静になって考えれば、そうだな」

「危険な場所にいるよりも、隠れていたほうが安全だ」

「本人は、何か手助けしたいと思っているんだろうが」

「いい娘さんじゃないか。若旦那はどうして別れてしまったのかな」

 蒼龍は、頭を振りながら

「正直に言って、別れたほうがいい。伊吹殿が彼女を幸せにできるとはとても思えない」

 と言った。その意見に対して、源兵衛はため息をつくだけだった。

 一方、猪三郎は、目の前に燃え盛る焚き火の炎をぼんやり眺めながら、干し飯を無意識に口へ運んでいた。雪花の姿はない。夜になっても戻ってこない様子から、かなり怒っているのだろうと猪三郎は考えていた。

 ふと、伊吹のほうへ目を遣る。伊吹は、銀虫の隣でずっと立ったままの状態だ。その目は、どこか遠くを見つめているようだった。その視線の方向へ顔を向けた猪三郎だが、闇が広がるだけであることが分かり、首を横に振った。

 食事を終えた猪三郎は、立ち上がって刀を鞘から抜いた。それから、何度も素振りを始めた。振り下ろす度に、刃が風を切る音が響き渡る。このまま、もし、雪花が戻らなかったらどうするか。猪三郎は、それでも構わないと考えるようになった。自分の実力を信じ、蒼龍を倒す。ただ、そのことしか頭の中には浮かんでこない。失敗した時は、己が死ぬだけのこと。それでも、義理を果たすことはできる。しかし、ただで命を渡す気にはならない。せめて一太刀、相手に浴びせてやろうと素振りにも熱が入ってきた。

 どこかで、狼の遠吠えが聞こえる。生暖かい風が、猪三郎の火照った巨体に吹き付ける。地面に降り注ぐほど汗が噴き出し、全身が、まるで水から引き上げられた魚のように光り輝いた。無心になった猪三郎は、そんなことにはお構いなしに刀を振り続ける。

「熱心ですわね」

 素振りに集中していた猪三郎は、雪花が近くに座って様子を見ていたことに気づいていなかった。

「あんたか・・・」

 一言つぶやいた猪三郎は刀を鞘に収め、その場であぐらをかいてから、黙したまま地面に目を下ろした。

「あの方々は、お菊さんを人質として扱うでしょうね。そして、人質の交換を要求するはず」

 雪花は、焚き火のそばに座り、話を始めた。

「そんなのは信用できぬ」

「まあ、そうでしょうね。でも、彼女がいる限り、下手に攻撃はできませんよ」

 猪三郎は、低い唸り声を上げるだけで、反論することはできなかった。

「ですから、まずは彼らの動きを封じてしまいます」

「得意の妖術か?」

「あいにく、全員の動きを一度に封じるような術は持ち合わせていませんわ。でも、私に協力してくれる方々がいらっしゃいます。彼らにお願いすることにしました」

「で、お嬢様を確保するというわけだな」

 雪花はうなずきながら

「あとは、あなたのお好きなようになさればよろしいかと」

 と言って微笑んだ。猪三郎が釣られて邪悪な笑みを浮かべた。

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