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date:2023/1/8 午前

続き



ぼく 「じゃぁ、それってみんなにあるもの?」


純くんは"僕"の肩をたたく。


じゅん「僕にも、("ぼく"の本名)くんにもある。そうだよ。たぶんね。」

ぼく 「へぇー...そうなんだ。」

じゅん「さらにおかしいのは、それを実感できないってこと。」

ぼく 「じゃぁ、今その病気みたいなものが発症しているけど気づかない、コロナみたいな感じかなぁ...」

じゅん「そう。なんか顔とか性格が変わるって言ってるけど、小学校のころから変わらない女顔だからなぁ...」

ぼく 「そうなんだ。」

じゅん「それで思い出したけど、なんか自分の中学に三学期から『女子用のズボン』が導入されるらしいよ。あの色は変わらないし、上も変わらないけど。」

ぼく 「じゃあスカートから解放される日も近いの?」

じゅん「いや、それはないと思うな。もうすぐ卒業だから買ってもらえないや。自分はこれだけじゃ足りないし、上下ともに男女変わりない服装が一番自分にとって理想だけどなぁ...」

ぼく 「高校で履けばいいじゃん。」

じゅん「知ってる?高校はそんなことが通用しなくなるって。中学と高校の服装は学校によって違うからそこもなぁ...あ、それといつもこっそり...」


純は"ぼく"の服を引っ張ってお母さんたちから遠ざけた。

そして小声で言った。


じゅん「実はこっそりスカートの下にズボンをはいてるんだ。長ズボンを切ってミシンでちょっと縫えば短いやつが出来上がるから。そして少し短くなった物を夏物のタンスの中に入れれば出来上がり。さすがに真夏はやめとくけど、まぁそれで大体はOKかな。」


そしてまた服を引っ張られ、戻ってくる。


ぼく 「じゃぁ、シークレットカンバセーションってことで。」

じゅん「隠し会話、ね。」

ぼく 「そうそう。」


ここで純くんのお母さんから呼び出しがかかる。


じゅん「またねー!」

ぼく 「それじゃぁ!あ、それと遊びに来ていいからね!多分制服で出てくると思うけど、気にしないで!」

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