響けこの歌

@uwm54213

第1話

高島奈々は歌手👩‍🎤🧑‍🎤👨‍🎤を夢見ている16歳。

今はアルバイトに明け暮れながら

オーディションを受けていた。

「23番」

呼ばれた。

自分の番号だ。

緊張しながら歌を歌う。


  もう これ以上は 愛せないわ

   どこかから あいする力が

     湧いてきて

   ワタシにパワーを

      貸してくれればいい

        のだけれど


  アナタを振り向かせたい

    ただその 一心で

     毎日 生きているの


   仕事に通う 電車の中で🚃🚆

     甘いカップル

     横目で見ながら


  ドアの外に 視線を移すと

    そこは  哀しみの雨☂️☔️☂️☔️が

      降り続く街


  どうしようもない この状況下で

   どうしようもない この絶望下で

      どうしようもない 無力下で


  アナタだけが 欲しい

    他のものは何もいらない


  アナタしか いらないの

     アナタしか目には入らない


「どうも、ありがとう😊😭😭😭ございました」

奈々が腰を折って丁寧にお辞儀した。

「もう、いいよ」

審査員が声を出す。

奈々は失敗したかなと思ったが、ひょっとしたら

とも思ってしまった。

奈々は友人のマンションで友人と共同生活し

ていた。💯💮

「どうだった、オーディション」

その友人、矢玉陽子は奈々のよき理解者

だった。

「うん。合格💮したら電話☎️📞くれるって」

奈々は、もうすっかり受かった気になって

しまっていた。

奈々16歳の春。5回目のオーディションの

結果待ちをする夕方のことだった。


 

 


 

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