双極性障害という名の悪夢

@charm1091

第1話 双極性障害

遡ること学生時代。

わたしはあまり自分を出さないいわゆるいい子ちゃんでした。

親にもはむかったことがないし、母が言うことが一番合っていると思っていたため

自分の言いたいこともわからず、知らぬままに気持ちを閉じ込めてました。

しかし家族仲はとても良かったのでその時は何も感じませんでした。

学校でもおとなしく、その頃いじめが流行っていたのでなるべく静かにしていようと

教室の片隅でいつも一人でいました。

高校生になると友達は増えたのですが、友達の友達だったので今までのこともあり

上手く馴染めずまた一人でいました。


そんな高校生活も終わり、大学に進むことにしました。

勉強が大嫌いだったのですが、特殊な大学でメディアに関する授業が多かったので

私的にはすごく楽しかった想い出があります。

友達も少ないですが二人できました。

そのうちの一人の友達がわたしと同じお笑い好きだったため、ずっとその友達と過ごしていました。

今でも連絡を取り合っていて去年にはお笑いライブを一緒に行ったりしてました。


楽しかった大学生活も終わり、さあ就職活動をするぞ!と活きこんでいたのですが

就職困難時期に差し掛かっていたので思うように上手くいかず、30社受けてようやく

受かったのがエステの仕事でした。

正直、軽い気持ちでした。こんなこと言うと怒られるかもしれませんがエステに就職したら面白そうだからという安易な理由で応募したところ受かってしまいました。

エステの仕事は、正直むちゃくちゃ大変でした。

体力も使うし精神的な面でもやられました。

就職活動の疲れとエステの仕事のダブルで精神的にダメージを受けてしまい、少しづつおかしくなっていきました。どんな風におかしくなったかというと、外やお店の中で話している人たちの会話がわたしのことを話しているように聞こえたり、

テレビの中の芸能人が私に話しかけているという妄想が出てきたりしました。


当時付き合っていた彼氏を必要以上に疑っていたりとにかく今までのわたしと違う自分が出てきて怖くなり、母もそれを察知して心療内科に連れて行ってくれました。

一つ目、二つ目の心療内科は何も言わずにただ処方箋をくれるだけだったのですが

三つ目の心療内科では女医さんでまず日記を書いてきてと言われました。

半信半疑で自分の今の気持ちを書きなぐるように書いていたら自然とスッと気持ちが楽になり、この先生だったら信用できるかなと思い通いつづけました。

そこで初めて私の病気は双極性障害なのだと診察を受けました。

そこでいわれたのがこの病気は治らない病気だから薬治療を続けなければならないということを言われました。その時はまだこの障害の本当の恐ろしさを知らなかったのです。

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