第3話吾輩の息子

吾輩の息子は真正の馬鹿である。

僕の前で、

「パパ~、僕のおなら聴いてっ!」

と、言って連発して放屁した。


プッ、ブッ、ブリッ、プー、グジュッ!


「あ、あれ?あんた、最後の屁は実を漏らしてない?」

「……」

「ま、まさかっ!」

「……ちょっとだけ、出ちゃった!」

「ちょっとどころじゃないだろ?親の前で、思いっきりウンコ漏らすなんて!今、ママがお風呂に入ってるから洗ってもらいなさい!」

息子は、嫁さんがいるバスルームに向かうと……


「あんたっ!何、やってんの?何歳になるって言うの?来年から小学生じゃない!」

僕は、嫁さんの怒鳴り声に胸を痛めた。

体を張って、僕を笑わそうとして起こしてしまった過ち。

屁は良いが、脱糞は目も当てられない。


それから、8年も経つが脱糞はしないが、屁は相変わらず僕の前で披露する。

負けじと僕も応戦すると、

「パパ、今、漏らしたでしょ?臭すぎるよ!」

「お前も、大人になれば分かる。歯槽膿漏にもなる。ハーッハーッ」

「うわっ、パパ、息もウンコ臭い!」


こんなやり取りしてる、馬鹿親子です。

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