脆い絆

ずっと信じてた。

少し違和感を覚えても見ないふりをした。

そんなわけないって心に言い聞かせた。

でも結局ダメだった。

私たちの絆はあまりにも脆すぎた。

親友は、私がある人と仲良くなった事に嫉妬した。

実はその人が親友の好きな人だったのだ。

私はそれを知らなかった。

それに私的にはただのクラスメイトでしかなかった。

でも親友にはそんな思いが届く訳もなく、私にも親友の気持ちを分かるわけなくて…

結果的に親友は私に何も言うことなく、突然動き出した。

溜まりに溜まった不満を、私の悪い噂を流すことで発散したのだ。そして私を孤立された。

最初は1人でも大丈夫だった。いや、本当は大丈夫じゃなかったのかもしれない。

日に日に増していく孤独感、虚しさ、怒り、悲しみ、その全てに嫌気がさした。

もううんざりだった。

こんな世界なんていらない。

そうおもった。

だから、私は学校の屋上の鍵をこじ開けて、屋上に足を踏み入れた。

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