第一話 ギフテッド少女と空飛ぶ部屋

ミッション1 ボタンの留め方を一〇〇文字以内で説明せよ

 「いいね、いいね。よおし、そこで笑顔! ここいらでクルッと一回転してみようか!」

 やけに陽気な声が響き渡る。

 グラビア撮影の場とあれば、そうおかしな言葉ではないだろう。だが、写真を撮っているのが袴姿はかますがたにちょんまげという今時めずらしい格好をしたお人形みたいな美少女――に、見える女性――であり、その場がこれから入学式を迎える学校の校門前となれば――。

 もはや、違和感しかない。

 さらに言うなら、写真に納められている被写体が、羞恥しゅうちのあまり顔中、真っ赤にして縮こまっている一般高校生とあっては。

 LEOレオ――ラージ・アインシュタイン・オーガニゼーション。

 『アインシュタイを越える天才を育成する』ことを目的として創設された『校名が無理やり過ぎる』ことで有名な中高一貫校だが、この地域一帯でトップレベルの進学校であることはまちがいない。

 そのLEOの校門前。

 そこで、素人撮影会が盛大に行われてるのだった。

 撮られているのは緑山みどりやまさくら。高等部に入学したての新一年生。

 撮っているのは赤岩あかいわあきら。見た目は小柄で華奢なお人形のような美少女だが、れっきとした成人女性。こう見えても小学校時代から剣道全国大会の常連という猛者もさである。そして、人気マンガ『海賊ヴァン!』の作者として、いまをときめく売れっ子マンガ家。そして、なによりも、富士幕府ふじばくふのトップたる征夷せいい大将軍たいしょうぐん。袴姿にちょんまげという出で立ちは、

 「将軍と言ったらこれだろう!」

 という、かなりの偏見へんけん混じりの時代考証の結果である。

 その赤岩あきらがさくらを校門前に立たせて、『せっかくの晴れ舞台なのだぞ!』と、撮影会を開いているのである。その時間、すでに一時間近く。続々とやってくる新入生たちといい、通りすがりの人々といい、いったい何事かとジロジロと見つめていく。

 「アイドルか何かの撮影会?」

 そんな声もちらほら聞こえる。

 さくらとしては恥ずかしくて、いたたまれなくて、たまったものではない。耳まで真っ赤に染めて兄に助けを求めた。

 「兄さん、なんとかしてよ! 恥ずかしくってたまらないわ」

 妹に泣きつかれて自称・地球進化史上最強の天才、藍条あいじょう森也しんやは組んでいた腕をほどいた。呑気に聞こえるほどの口調であきらに言った。

 「おい、赤岩、いい加減にしておけ。もう一時間だぞ」

 「なにを言う。せっかくの妹の晴れ舞台、記録に残さんでどうする」

 「おれの妹だ。お前の妹ではない」

 「誰の妹か。そんなことが問題か? 否! すべての妹は、ただ単に妹と言うだけで皆、貴いのだ!」

 砕ける波濤はとうを背景に、全世界八五六億の妹信者が歓喜の叫びをあげる主張をぶちかますあきらであった。

 森也は妹に視線を向けた。

 「……あきらめろ」

 「ううっ……」

 と、さくらは泣きそうな顔になって身をちぢ込ませる。しかし、たしかに、へたに逆らってあきらがエキサイトしたらよけいに目立ってしまう。もはや、すべてを運命と受け入れ、この時間が少しでも早く終わってくれることを祈るしかない――。

 そのとき――。

 「君たち。そこでずっとそうしているのなら頼みがあるのだが」

 やけに抑揚よくようがなくて感情を感じさせない、言ってみれば機械的な、それでもたしかに一〇代少女のものである声がした。

 「あ、ごめんなさい、いますぐ……」

 そんなところにいられては邪魔じゃま

 てっきり、そう言われたと思い込んださくらが『どきます』と、言おうとしたときだ。目に飛び込んできた光景に目を丸くした。これがマンガなら眼球が一メートルぐらい飛び出しているところだ。

 声のした場所。そこにいたのはLEOの制服をまとったせすぎの少女。身長は一六〇センチは確実に超えているからこの歳の日本人女性としては背が高い方だと言っていい。しかし、かの人を見た誰もが『ちゃんと食べてるの⁉』と、思わず叫びたくなるぐらい痩せ細っている。と言って、特に不健康そうな様子でもないからその点で問題はない。問題なのは――。

 「なに、その格好⁉」

 さくらが思わず叫んだその服装。

 服自体はLEOの制服でおかしなところはない。しかし――。

 ジャケット、ブラウス共にボタンをとめていなかった。そのせいで前がすっかり開いており、ブラジャーが丸出しになっている。

 「ボタンもとめないで……下着が丸出しじゃない!」

 さくらは叫んだが、とうの痩せすぎの少女は気にしていないようだった。こともなげに言ってのけた。

 「頼みというのはまさにそのことだ。この服のボタンをとめてほしい」

 「とめてって……」

 「おお、そういうことならこのわたしが……」

 女子校育ちの剣道王子、女の子大好きの赤岩あきらが嬉々として近づこうとした。そのあきらの頭を森也がむんずとつかみ、回れ右させる。森也はそのままさくらに指で合図した。さくらは心得てうなずくと、痩せすぎの少女の腕を引っ張って物陰に連れ込んだ。

 「いやあ、朝から良い物を見せてもらった。なあ、藍条」

 あきらは一〇代少女のブラチラどころか『モロブラ』が見られてご満悦である。

 「いまは痩せすぎだから魅力を損ねているが、素材はいい。きちんと食べて適度に肉を付ければかなりの美少女になるぞ」

 わたしの見る目にまちがいはない!

 と、ばかりに断言する。日頃から『マンガを見る目より女の子を見る目の方がある』と噂されるあきらである。

 「なによりあの胸! 見ただろう、藍条。あの見事な平坦振り。あれぞ真の貧乳、貧乳の王者。まさに希少価値。肉が付いてもあの胸はそのままでいてほしいものだ」

 「まあ、貧乳女子には貧乳女子の良さがあるのはたしかだ」

 保護者ふたりのマニアックな会話をよそに、さくらは物陰に連れ込んだ痩せすぎ少女の服のボタンをとめていた。同性であっても女の子の服のボタンをとめるというのはなんとも照れる。まして、会ったばかりで名前も知らない相手なのだ。込みあげてくる恥ずかしさに頬が赤くなるのを止められない。

 「……はい。これでいいわ」

 「ありがとう。おかげで助かった。わたしは時任ときとうかあら。今日からLEOに通う新入生だ。君の名を聞かせてもらえるか?」

 口調は男子のようにぶっきらぼうで可愛げがないが、言葉の内容自体は礼儀正しい。

 ――服のボタンもとめずに歩きまわるわりには、常識はあるみたいね。

 「あたしは緑山さくら。同じくLEOの新入生。それで、時任さん……」

 「かあらと呼んでくれ。昔からそう呼ばれているからな」

 「それじゃ、あたしもさくらでいいわ。それで、かあら。なんで服のボタンもとめずに出歩いてたの?」

 「留め方がわからなかった」

 「わからなかったって……」

 「いや、うかつな話だが、いままでボタンの付いた服を着たことがなかったのだ。今朝、はじめて、この制服を着てみてボタン式であることに気が付いてな。時間もなかったし、留め方を知らないのにとめようとしても時間の無駄だと思ったのでな。入学式にいきなり遅刻するのも忍びないし、こちらに来てから誰かにとめてもらえばいいと思ってそのまま来た。君のおかげで助かった。重ねて礼を言う。ありがとう」

 「ありがとうはいいけど……恥ずかしくなかったわけ?」

 「もちろん、恥ずかしい。事前にきちんと確認しておけばボタン式であることはすぐにわかったというのにな。確認をおこたった。何しろ、服にボタンが付いているという発想がなかったのでな」

 「そこじゃなくて! 下着丸出して外を歩いて恥ずかしくなかったかって言ってるの」

 「? なにを恥ずかしがる必要がある? 下着だって服の一種。わたしたちは誰しも服を丸出しにして歩いているではないか」

 「いや、それはそうなんだけど……」

 はああ~、と、さくらは溜め息をついた。

 ――だめだ。この子、完全に常識がずれてる。

 抗戦不可能を悟ってさくらはすべてをあきらめた。

 「それにしたって、ボタンの付いた服を着たことがないってどういうこと? 学校の制服でボタンが付いてないってほぼあり得ないでしょ」

 「わたしは五歳の頃からインドで育ってな」

 「インドで?」

 「そうだ。今年から日本の高校に入学するためにやってきた。インドではずっと制服のない学校だったから、いつも私服だった。思い返してみればボタン式の服を着たことがなかった」

 「……なるほど」

 そう言うこともあるのか、と、さくらは半ば納得し、半ばあきれる思いだった。

 「もうすんだか?」

 声をかけながら、森也があきらと連れだって姿を現わした。

 「もう入学式がはじまる時間だぞ」

 「あ、いけない。かあら、行こう。遅れちゃう」

 「ああ。それで、このお二方はどなたかな?」

 「ああ、あたしの兄の藍条森也と、それに……」

 「すべての美少女の守護者、天下の将軍、赤岩あきらだ!」

 あきらはそう叫ぶとズスンッと、かあらに近づき、その両手をとった。いきなりのこんな奇矯な行動にも眉ひとつ動かさなかったのだから、かあらと言う少女、肝はよほどすわっているらしい。

 「お前は引っ込んでろ」

 と、森也はあきらの頭をつかんで引き離す。

 「さくらの兄の森也です」

 と、森也らしく頭をさげて丁寧に挨拶する。

 「これはご丁寧に。彼女の兄上か。妹君には世話になった。礼を言う」

 口調が妙に素っ気ないというか、時代がかっているというか、そんな感じなのはインド育ちのために日本語がおかしくなってしまったせいだろうか。ともかく、口調はどうあれ、きちんと挨拶はしているのだから礼儀をわきまえていることはまちがいない。

 チャイムが鳴った。

 入学式がはじまるのだ。

 「あ、いけない。急ごう、かあら。入学式に遅れちゃうよ」

 「そうだな。ここで遅れてはボタンの留め方を調べもせずにやってきた意味がない。なにより、君まで遅刻させてしまっては申し訳がない。急ぐとしよう」


 「ほう。兄上とあきらどのはこのカフェの経営者なのか」

 「そのとおり! このカフェから世界をかえる戦いがはじまるのだ」

 「それは興味深い。じっくり話を聞かせていただきたい」

 「むろん、構わんぞ。なんならいますぐふたりで部屋にこもって……」

 「お前は黙ってろ」

 と、森也がはしゃぎまわるあきらに釘を刺す。

 さくらがかあらに言った。

 「それより、早く。ボタンの留め方を練習してもらうために来てもらったんだから」

 「ああ、そうだったな。さすがに、これから毎日、君にボタンをとめてもらう、と言うわけにもいかないからな。自分でできるようにならなくては」

 かあらはさくらに連れられてカフェの休憩室に入っていった。

 ふたりを見送りながら森也は感心したように言った。

 「……ボタンをとめられい女子高生、か。二次元ではある意味、定番のキャラだが、リアルでもいるんだなあ」

 「うむうむ。貧乳王女の上に不思議ちゃん。キャラが立っていて実に良い」

 あきらは満足そうに何度もうなずく。

 その一方で森也は何かに気付いたように手を口元に当てた。

 「……まてよ」

 「ん? どうした、藍条?」

 「赤岩。お前、『ボタンの留め方を一〇〇文字以内で答えよ』と言われたら答えられるか?」

 「む?」

 あきらは一瞬、奇妙な表情になったが、

 「できん! できんぞ! わたしはいったい、毎日どうやってボタンをとめている⁉」

 「おれもできない。いったい、どうやってボタンをとめているんだ?」

 「むうう、何と言うことだ。日頃、当たり前にやっていることなのに、そのやり方を説明できんとは。藍条! こうしてはいられん。ボタンの留め方を突き止めるぞ」

 「むろんだ」


 「だから、なんでとめられないの⁉」

 休憩室にさくらの苛立った声が響いた。

 先ほどから何度も試しているのに、かあらは一向にボタンをとめることが出来ない。おかげでさくらは苛々が募るばかり。さすがに無機質なかあらも機嫌を害したらしい。

 「そう言われても出来ないものは出来ないのだから致し方ないだろう。そもそも、君こそボタンの留め方を説明できないではないか」

 「それは……そうだけど、でも、ボタンをとめるなんて誰だってやっていることでしょう」

 「自分が出来るからと言って『誰にでも出来る』と決めつけるのは良くないぞ。何ができて、何ができないかは人それぞれだ」

 「なにを屁理屈を……」

 ふたりの間に不穏な空気が流れはじめたそのときだ。

 「大発見、大発見だぞ!」

 空気を読まない、というより、空気をぶち壊しにする大声を張りあげながら赤岩あきらが休憩室に飛び込んできた。そのあとには森也もつづいている。

 「あきらさん⁉ 兄さんまで。女子の着替え中よ」

 「それどころではない。大変なことがわかった」

 「大変なこと?」

 さくらは眉をひそめた。

 森也はさすがにあきらのように騒いだりはしなかったが、内心ではあきらに劣らず興奮しているのがわかった。その理由に気を取られて、さくらも相手の非礼を咎めるのを忘れてしまった。

 「ああ。さくら、お前は日頃、ボタンをどうやってとめているか説明できるか?」

 「それは……出来ないけど」

 先ほどから何度もかあらに説明しようとしたのだが、いざ説明しようとするといったいどうやってボタンをとめているのか自分でもわからなかった。

 「そう。おれたちは日頃、当たり前のこととしてボタンをとめている。しかし、『どうやって』となると説明出来ない。それぐらい、無意識のうちに行っている。実証の結果、どうやってボタンをとめているかを突き止めた」

 「おお、それは素晴らしい。ぜひ、聞かせてもらいたい」と、かあら。好奇心に目がキラキラと輝いている。

 「うむ。では、まず……」

 森也はボタンを外したまま着ているジャケットに手をかけた。

 「まず、だ。おれたちはボタンをとめようとするとき、まず、無意識のうちにボタン穴の外側に親指を当てている。これが肝なんだ。人間は服のボタン穴の位置はわからないが、自分の親指の位置ならわかる。親指をボタン穴に添えることでいちいち見なくてもボタンを差し込む場所がわかるようになる。さらにだ。親指を添えることでボタン穴が広がり、ボタンが差し込みやすくなる。さらにもうひとつ、親指を添えることの効果がある。さくら。ボタン穴に親指を添えずにはめようとしてみろ」

 「あ、うん……」

 何がなんだかよくわからないが、とにかく、兄の勢いに押されてさくらは試してみた。しかし――。

 「あ、あれ……?」

 とめられない。

 全然、ボタンをとめられない。

 どうして?

 日頃、当たり前にやっていることなのに……。

 森也がうなずいた。

 「そう。親指をボタン穴に添えておかないとボタンはとめられない。なぜなら、服は薄い布で出来ており、布は簡単に押されて、変形してしまうからだ。そのために、親指をボタン穴に添えて布を固定しなければボタンを差し込むことは出来ない」

 「おお、なるほど」

 やけに感心した声をあげたのは、かあらである。

 森也はさらにつづけた。

 「つづけるぞ。親指を添えたボタン穴にボタンを差し込む。そのとき、ボタンは親指の腹に当たる。ここでもうひとつ、無意識の行動が行われる。ボタンを差し込むのにあわせて親指が引かれ、ボタンはボタン穴を通っていく。そして、だ。なんと、人はここで無意識のうちに親指と人差し指でボタンをつかみ、引っ張っている! つまりだ。人間は単にボタンを差し込むだけではなく、もう一方では引っ張ることによってボタンをとめている!」

 すごいだろう!

 と、森也は興奮した様子で言った。

 「人間は日頃、無意識のうちにこれだけのことをこなしているんだ! なんという発見。試してみろ。意識して行えばとめられるはずだ」

 言われて、かあらは試してみた。ボタン穴に親指を添え、ボタンを押し込み、引っ張る。すると――。

 「おおっ!」

 と、さくらとかあらがそろって感嘆の声をあげた。

 さくらがいくら言っても出来なかったボタン留め。それを見事にやりおおせたのだ!

 「すごい! できた」

 「……何と言うことだ。人間とは日々、これほど複雑なオペレーションを無意識のうちにこなしているのか」

 さくらも、かあらも、なにやら謎の感動に浸っていた。傍目から見れば『ボタンをとめた』という、ただそれだけのことなのだが。

 「兄上、感謝する。素晴らしい体験をさせてもらった」

 「いや、礼を言うのはこちらの方だ。おれこそ君のおかげで素晴らしい発見をさせてもらった」

 その礼を兼ねて大発見の祝いを、と言うことで、あきらの奢りでカフェでちょっとした食事会が開かれた。その後、かあらはさくらとメールアドレスを交換して帰って行った。その後ろ姿を見送りながらさくらは森也に言った。

 「何か……かわった子と知りあっちゃったね」

 「そうだな。しかし、面白い。どうやら、おれと同類のようだし、楽しくなるかも知れないぞ」

 「はっはっ、嬉しかろう、藍条。お前はあの手の無表情系は好みだからな」

 「えっ? 兄さん、ああいうタイプが趣味なの?」

 「……おれの趣味などどうでもいい」

 「こいつはワガママだからな。万事、好き嫌いがはっきりしている。ギャルゲをやらせてもボクっ娘とクール系と無表情系しか相手にせん。ちなみに、きらいなのはギャルとツンデレとヤンデレ、それに、幼馴染み系と世話焼き系。ああ、それと、いわゆる『普通の女の子』も対象外だったな」

 「それって、かなり、偏った趣味じゃない?」

 「……だから、おれの趣味などどうでもいいと言っている」

 妹と戦友とにはさまれて、森也はさすがに顔をしかめた。

 このとき、森也もさくらもまだ知らなかった。

 時任かあら。

 この痩せすぎの、ボタンの留め方も知らず、ブラジャーを丸出しのまま堂々と町中を歩くような常識知らずの少女が、自分たちと運命を共にすることになるひとりだと言うことを。

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