空里
妹の空里はパリで生まれた。
低いタンスの上のベビーベッドに寝ている。
今、ニースから、おばあちゃまも家に来てくれている。
おばあちゃまは料理めっちゃ上手で美味しいから、おばあちゃまの南仏料理も食べられるから嬉しい。
空里の寝てるベビーベッドの上に、くるくると回っている可愛いおもちゃの鳥さんたちの飾りもあって、空里は鳥さんたちの回っているのをいつも面白そうに見つめていて可愛い。
ママといっしょにお風呂に入っている空里のところにボクも行って、空里にお湯をかけている。そうすると、空里は、めっちゃ嬉しそうにボクのことを見つめてくれるから可愛い。
気持ちよさそうに笑っていて、めっちゃ可愛い。
マーリアちゃんは
「うわーっ!あやめっちに妹、生まれたのーっ?」
って、めっちゃ喜んでくれている。
「あやめっちの家に見に行っていい~?」
ってマーリアちゃんは言うから
「いいよ~!」
って言ったら、家にすぐ飛んで来た。
空里を見るなり
「きゃあああ!めっちゃ可愛い~!」
って飛び跳ねている。
マーリアちゃん
「いない、いない、ばあ~っ!」
ってやると、空里もめっちゃ嬉しそうにマーリアちゃんのことを見つめて笑っている。
マーリアちゃんは自分も妹をほしいみたいで、赤ちゃんの空里のことをめっちゃ大好きで、家に来て、いつも空里をあやしてくれながら、いっしょに遊んでくれている。
夜になっても空里と離れたくないらしくて
「泊まっていい?」
って聞くから
「いいよ~!」
って言うと
「やったあああ!」
ってめっちゃ喜んで空里といっしょにいてくれる。
空里の寝たあとに、マーリアちゃんも空里のベビーベッドのすぐ横で、いっしょに仲良く、めっちゃ嬉しそうに、いつも寝ている。
マーリアちゃんはYouTubeを好きなので、空里といっしょに、よく見ている。
あと、ボーカロイドも好きだから、空里にボカロの曲を聞かせながら、いっしょに歌っている。
空里もめっちゃ喜んで、マーリアちゃんといっしょに聞いている。
マーリアちゃんは空里のそばで、いつも踊っているから、それを空里も嬉しそうに、めっちゃ見つめている。
空里もマーリアちゃんの踊りに合わせて、いつも手足をパタパタさせていて可愛い。
家はセーヌ川沿いにある。
マーリアちゃんは、空里を連れて、セーヌ川沿いをチョコっと散歩している。
あっ!なんとなく、ロンドンでの、さよりんとボクみたいやな~って思った。
マーリアちゃんと空里って。
ロンドンの時は、テムズ川沿いやったけど。
今はセーヌ川沿いやけど。
ロンドンの時のテムズ川沿いは、わりと時計台とか建物の見える風景だったけど、今のセーヌ川沿いは、どちらかというと公園などの草木や花などの見える景色だ。
パリは建物も歴史的建造物多くて、比較的低いから、広々とした風景だ。
マーリアちゃん、空里のことをほんまに大好きみたい。いつも空里をギュッと優しく抱きしめてくれている。空里もめっちゃ嬉しそうにしてる。
空里もまた、マーリアちゃんのこと、めっちゃ大好きみたい。
だからか、ロンドンでの、さよりんとボクみたいやな~って思ってしまう。
空里も、家にマーリアちゃん来たら、すぐにわかるみたいで、めっちゃ嬉しそうに笑い出す。
ていうか、マーリアちゃん、家に来る前から空里にはわかるみたいで、空里の嬉しそうな顔になったと思ったら、しばらくしてマーリアちゃん、家にやって来る。
空里には、マーリアちゃんのこと見えているのかもしれへんな~。
家に来ると、マーリアちゃんは空里にプリキュアの歌も歌ってくれている。
空里もめっちゃ嬉しそうにマーリアちゃんの歌を聞いてる。
2人は、おたがいに好きなんやな~。
さよりんとボクみたいに。
空里は、お風呂、めっちゃ好きみたい。
お風呂に入っている時は、嬉しそうに、手足を可愛くバタバタさせて喜んでいる。
「空里は水泳、好きなんちゃうか~?」
って、ママは言っている。
「そうなん?」
「なんとなく泳ぐの、めっちゃ好きそうな感じするわっ!」
「へぇー!ボクは背泳ぎやったら、めっちゃ得意やけどなっ!」
「あははは...あやめっちは、水に顔をつけたくないんちゃうの?」
「えーっ?そうかな~?まあ、そうかも...」
「そやから、背泳ぎ好きなんちゃうか?」
「ええやんか!背泳ぎって、泳いでて、めっちゃ気持ちええんやから!」
「まあ、たしかになっ!空を向いて浮かんで泳いでるの気持ちええけどなっ!」
「そやろっ!せやから背泳ぎ好きで得意でええやんっ!」
「そやなっ!ええなーあやめっち背泳ぎ得意で!」
「えへへへ」
「空里にも背泳ぎ教えてあげてなっ!」
「うんっ!ええよっ!教えたるわっ!」
空里も、ボクといっしょで、ミルクを好きみたい。
ママは空里にミルクを飲ませてあげながら、いつも
「ミルクでカンパイ♪おかわり100パイ♪」
って、おジャ魔女カーニバル!!の歌を歌っている。
「元気がてんこ盛り♪年中無休♪」
っていうところで空里も飛び跳ねている。
朝、幼稚園に行く時に
「空里、行ってきま~す」
って言うと、空里はいつもボクに手をふってくれる。
マーリアちゃんは家に泊まった日は、空里のことをギュッと優しく抱きしめてから
「空里ちゃん!行ってくるね~」
って言う。そしたら空里は、めっちゃ嬉しそうに笑いながら手をめっちゃふっている。
幼稚園の帰りにはマーリアちゃんは、いつも近くの公園で、色とりどりの可愛いお花を空里のために、つんでいる。
家に着いたら、真っ先に空里のところに走って行って
「ただいま~!はいっ!空里ちゃん!」
って言って、可愛い花束を空里に渡している。
空里もマーリアちゃんから花束をもらって、めっちゃ嬉しそうにしている。
日曜日に、家で、マーリアちゃんと空里と遊んでいた。
そしたら、なんか、ふっと、さよりんの気配を感じたような気した。
なんとなく、ボクたちの近くで、さよりん、みんなのこと見てるような気になった。
部屋の、どのあたりで見てるのかまでは、わからないけど、部屋のどこか、上のほうなのか、みんなのうしろのほうなのか、部屋のどっかから、みんなのことを優しく見ている、さよりんのことを感じる。
「あやめっちにも、妹、生まれたんやあ~」
って、言葉は聞こえないけども、さよりんは、そう思ってくれてるように感じた。
「なんだろうなあ?この感じは...」
って思った。
たしかに、なんとなく、さよりんの存在、さよりんの気配を部屋の中に感じている。
「もしかして、さよりん、今、部屋まで来て、見てくれてるのかなあ~」
って思った。
まあ、ただ、あたりを見回してみても、さよりんの姿は、見えないけども...
いや、それはボクには見えていないだけであって、実際には、さよりんは、今、この部屋に来てくれているのかも...
たぶん、今、さよりん、いるんやろな~!
そんなふうに感じていたら
「あっ!さよりん部屋に来てるみたいだよっ!」
って、マーリアちゃんも気付いて教えてくれた。
「やっぱり?ボクも、今さよりんを感じたよ...なんだか、ボクもだんだん、わかるようになってきたのかなあ?」
「あやめっちは、さよりんのこと見えるの?」
「いや、存在を感じるだけ...」
「さよりんの言葉は?」
「言葉として、声としては聞こえてはいないと思うけど、なんとなく、さよりん、こんなふうに思ってるのかな~?っていうふうには感じてる気するよ...」
「おおーっ!あやめっちも、そう感じるようになったか!」
「やっぱり、さよりん今、来てるの?」
「いるよっ!あやめっちもすごいね。わかるなんて」
「すごいのは、さよりんだよーっ!ここまで来れるなんてっ!いったい、どんな能力なんやっ?って思うよ」
「そうだよね!さよりんって、すごいねっ!」
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