刺戟的オカルト部!~もっと人生を刺戟ありの人生にする!~
緑樹ユグ
第1話「彼女は刺戟的人生を送りたい」
…昔、私はやたらと強い霊感を持っていた
見えないものが見えたり、おばけだって見たことある
だって見えるもん。でもその見えるものが好きになったり、一人で墓場に行ったこともある
まあその後キツく説教されたけどね。危険じゃないが、夜を抜け出すな!ってね
私は思った。どうしたらもっと刺戟的に人生を送れるのだろうかって。刺戟的…
そんな私は小学生、中学生を越えて高校生になった。もう大人一歩手前の年齢になってしまった
刺戟的に人生を送りたい!もっと色々な人とお喋りしたい!そうやって1年の春を迎えた
高校生になって刺戟的に人生を送れる?そうでもなくても、私はそうしたい
人生を刺戟的に送れるとこはどこ~~!?
刺戟的オカルト部!
~もっと人生を刺戟ありの人生にする!!~
春…
私はのんびりとこの学園、成宮学園に登校してた。制服はまるでセーラー服をアレンジしたような可愛らしい制服
私の名前は相宮愛子。愛なんてついてるけど愛にはちんぷんかんぷんだわ。愛?なにそれ刺戟なの?
そろそろ刺戟的な部活に入らないと。登校すると相変わらずたくさんの部活の人たちがいた
全く。どいつもこいつも適当な運動部ばかり。あまり面白いとは思わないわね
あーあ。面倒。だって体を動かすだけじゃん。そんなの刺戟的にはならないよ。そんなんで楽しいの?
友達にもっと刺戟的にしたい!って言ったら軽く笑われた。そんな笑うほど?だって人生は刺戟があったほうが楽しいじゃん
どうでもいいけどこの学園って結構古いっていう話は聞く。もう90年を超える学園だって聞くねえ
なんだか刺戟というワードを何度も頭に表示するといわゆるゲシュタルト崩壊してきたなあ。あかん
だからこそもっとこの人生を刺戟的にし…おっとまたゲシュタルト崩壊した。まずいなあ
いやいや、そんなことはどうでもいい。とにかく!私は運動部の人をシカトしつつ学園に入った
…もしかして文化部あたりに何か良い部はあるだろうか?私は職員室前の掲示板に行く
そこに着いた。さーて、私をもっと刺戟的にしてくれる部はあるかしら?
えーと…茶道部…論外…軽音楽部…アホ…お散歩部…なによそれ…
…うん?私はとある張り紙に目についた。「オカルト部」だって?
オカルト…そういえば私は霊感がかなり強いほうだ。見えないものが見える、そんな霊感を持っている
私のお母さんとお父さんはそんなことないんだけど、私だけが霊感の強いものを持ってる。不思議だけどよくわからないらしい
子供のころ、お墓が立ち並ぶところに行ったら人魂っぽいものが見えたような気がした。着いて行きたかったほど
でもまあそれは霊感が強いからっていう理由。ほんとに着いて行ったら死んだかも?死んだら意味は全く無い
ただ私はそのオカルト部に興味を持った。そろそろ朝礼だからもう見るのは止める。あとで行こう
えーと、この学園は3階建てだから…3階の空き室だね。よし!放課後になったら行く!
そう決めて、私は教室へと向かった
うふふ…
今から楽しみだわ…
続く
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