ステータス全てMAXにした変態男のモテる日常生活 〜振り返って欲しいあの子は何故か俺に冷たい〜

ひらさん!

第1話 あるサイトに出会ったぞ

皆は転生を信じるだろうか、よくある話としては異世界に生まれ変わって数々の猛者を撃破し、ハーレムを築くのが王道だろうか、


ただ今回の物語の主人公である俺は、残念ながら異世界に転生しない、所謂、現代転生って奴だろうか、だからこそ内政チートや猛者をバッタバッタと倒す、俺TUEEEE主人公では決してない!


世の中に広まっている転生話としてよく登場するのは神様。だろうか


しかし、申し訳ない、神様も登場しないのだ

登場するのは一台のパソコン。。


ただ、そのパソコンは俺の人生を大きく変えるパソコンなのだ

決して馬鹿にするなよ??


以後、パソコン様と呼ぼうか。


ではまず、俺とパソコン様の出会いについて語ろうと思う。



とあるアパートの一室、エアコンをガンガンに効かせ、

一人の中年男がパソコンを食い入るように見ていた


「はぁはぁ、可愛い、可愛いよ、はるのたん!」


俺の名前は安城琉唯あんじょうるい至って普通の四十歳男性だ、


ただ、一つ違う所を上げるとすれば、ストーカーである所だろうか、


勿論自分がキモイって自覚もあるし、四十歳になってまさか高校生である佐藤春野に恋をするなんて全く思ってもいなかった


以後、はるのたんと呼ぶが、気にしないで欲しい


はるのたんはキモデブの俺とは違い、容姿がとても優れている


容姿端麗、才色兼備ははるのたんのために生まれた言葉ではないのかと思ってしまう程に美しいのだ、


俺のストーカーデータによるはるのたんのステータスは

身長は165センチ、おっぱ〇の方は脅威のFカップ、体重は四十六キロ、あげればキリがないほどのデータをこちらは入手しているのだ、


勿論入手方法は、ゴミ箱を全力で漁ったり、はるのたんが所属している霞ヶ丘高校の門の前で待機し、つけ回す等だ、


はるのたんのステータスとは打って変わって


安城琉唯のステータスを簡潔に表すとクソ


最早、犬のうんこと大差ないんではないかと言うレベルだ


俺が道で突っ立っていたとしよう、うんこを見るような目で見られてしまうのだ、


それこそ、道行くヤンキーカップルが俺とすれ違った後に

「なにあれきっもー」

と、笑い話にされるレベル、

本当に虚しくなる、何故だろうか、


いっその事、聞こえないところで言って欲しい。


まぁ生活保護をもらって生活している俺よりかはそいつらの方が国に貢献しているので、何も言えないのだが…


そんな俺でも、はるのたんに恋して良いのだろうかと、何度思ったことか、


叶わない恋と分かっていてもストーカーしてしまう俺は何なのだろうか。


ライトノベルみたいな展開もあるのでは無いかと心のどこかで思っちゃいるが、そんなこと有り得ない、と思う自分もいる


中々複雑な気持ちだ




今もこうして、画面越しのはるのたんをみて、近くにティッシュを常備し、男の象徴である〇〇〇を扱いている自分を思うと、虚しくなってくる…


「はぁ、晩飯何にしよう」


日々の日課を終え、俺はそう呟いた


途端、


ピコン〜


「なんだこれ」


一通のメールが届いた、カーソルを移動させメールを表示させると、こう記してあった


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


貴方の人生を変えます!

転生サービス!今なら無料!

これを逃すと以降、メールは自動削除され、

表示されませんのでご注意ください!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


明らかにウイルスが入ってそうなURLと共にこんな文章が記載されていた


「いや、こんなのクリックするやついるのかよ…」



















はい、すみませんいました。ここに

ここに居ました。嫌だって


暗い未来が約束されている俺からしたらクリックしちゃうじゃん…


続いて表示されたのは、


マネキンの全体図だった、


画面の端には、ステータスと、書かれた表記の下に、容姿、身長、体重、等の数々の選択画面があった

さらに、その数値は変えられたのである



俺は、期待半分、面白半分で、自分の理想を入力していくのであった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る