第5話 ムランジュの町へ
今の俺のステータスはこうだ。
名前 アッテンボロー
レベル 20
体力 34+補正8
魔力 34+補正5
体強 34+補正8
魔強 34+補正5
ボーナス残り 13
第1職業 一般人
第2職業 英雄
【称号】
盗賊討伐者
【英雄固有スキル】
鑑定 レベル1
【エクストラスキル】
強化
【一般スキル】
転移 レベル1
言語理解
一気にレベルが上ったな。
頭領以外は確かにレベル5前後だったから余り上がらなかったのかな?
ボーナスを振っておこう。
名前 アッテンボロー
レベル 20
体力 34+補正13
魔力 34+補正7
体強 34+補正12
魔強 34+補正7
ボーナス残り 0
第1職業 一般人
第2職業 英雄
【称号】
盗賊討伐者
【英雄固有スキル】
転移 レベル1
【エクストラスキル】
強化
【一般スキル】
鑑定 レベル1
言語理解
1つ分かったのは、レベルが1上がる度に各パラメーターの基本値が1プラスされ、ボーナスポイントを1貰える。
それとステータス操作と念じるとボーナスポイントにて振った補正値はボーナスポイントに戻せるという事だ。
今は情報が無いが、補正値を変えられるから、相手によって補正値を変更出来ると言う事だよな。
これは中々凄いぞ?
確か記憶を対価にしたんだっけか?
名前や家族の事が思い出せない。
これはゲーム中の事になるのか?
ゲームの事とかは覚えているが、多分個人情報のみが欠落しているな。
まあゲーム中の話なら大した事は無い。
だが、どうやったらこんな事が可能なんだ?
俺はヘルメットを見ると、ノリで書いたロゴが有り、あれっ?と思う。
俺は裸足だったから倒した盗賊の履物を奪って履いたが、足が痛かったから裸足だと気が付いたんだよな。
痛みを感じるとか、嫌だなあ。せめて痛みのレベルを下げるとかできないのかなぁ?後で探そう。
さっき水を貰って手に着いた血は洗ったが、服にも返り血がべったりだよ。
おいこれ取れるんか?
てか、初期装備がゲーム開始時に身に着けていた物ってあかんやろ。
せめて現地の冒険者が着るような服ならともかく、俺の格好は怪しい奴以外の何者でもないぞ。
それにハードモードだからか?所持金もないんだよな。
倒した盗賊の懸賞金が初期の金代わりってか?
それと盗賊の頭領が持っていたアイテムに収納カバン(小)というのがあり、見た目はウエストポーチだが100kg程、女の人が2人分位入るカバンがありそれを渡された。
カノープスさん達を襲い、目ぼしい戦利品を入れる為に持っていたと思われる空のカバンだが、早速腰に巻き、ヘルメットやら俺が倒した盗賊の荷物の一部を入れている。
少しでも軽くしたいからと使い方を教えられたんだ。
まあ、予測の範囲内で、カバンを開けると異空間が見え、そこに触れさせた物を収納出来る。
出す時は手を突っ込んで、掴んで引っ張るだけだとか。
何を掴むかは頭に流れて来て、一瞬で目的の物に辿り付く感じだ。
漸くゲームらしさが出たな!
出発してからは順調そのもので、約1時間で町が見えてきた。
「アッテンボロー様、あれが私が住むムランジュの町です」
遠目でよく分からないが、真ん中に何かが見える。
城だろうか?
「カノープスさん、あのそびえ立っているのは城ですか?」
「おや?アッテンボロー様はタワーを見るのは初めてですか?田舎の農村の方だと知らない人もいるようですが、ここはタワーが発生し、それにより発展した町になります」
「タワーって何なんですか?」
「タワーは神が作ったとも魔王の仕業である等、諸説ありますがタワーの中は迷宮となっており、魔物が発生して彷徨っております。中に入るには冒険者になる必要があり、適度に魔物を間引かないと町に魔物が出てきます。魔物を倒すと魔石と何かのドロップ品を残し消えていきます。タワーは成長し、1年に1フロア増えるとの話もあります。最初のタワーの成長は止まっているらしいですが。魔石は魔導具で使われておりますのでそれらの需要も高く、魔石やドロップ品を売ってお金を得る為にタワーを登るのです。正式にはザ・タワーです」
ダンジョンではなく塔の方か。
何かいよいよファンタジーっぽくなってきたな。
取り敢えず宿を確保したら1度落ちよう。
ダンジョンは複数あり、大抵はダンジョンを中心に町が作られたり発展するのだとか。
どうやらカノープスさんとの出会いがチュートリアルのようだ。
このゲームは剣と魔法のファンタジー世界を舞台にし、超リアルな異世界を愉しんで下さいとあった。
だが、世界初のフルダイブゲームというのと、何枚かの写真が公開されている以外の情報がなく詳しい内容はサービス開始を待つしかなかった。
今頃Yタベに動画が沢山アップされていたり、攻略サイトが立ち上がっているんだろうな。
で、町に入るんだけど、ファンタジー物で定番の壁で囲まれているとかはなかったな。
ちょっと期待外れかな。
気を取り直していこう!
町に着いたのは夕方で、先ずは冒険者ギルドに向かった。
町並は、お約束的な中世ヨーロッパって感じかな。数少ないサービス開始前に出ていた写真もそんな感じだったからそんなもんかな?としか思えないんだよな。
何でも犯罪者のコンディションカードは本来は騎士団に出すのだが、夕方なのでもう閉まっている時間になり、ギルドでも換金ができるからとギルドに向かった。
騎士団だとむさい騎士が応対するが、ギルドは綺麗な受付嬢が応対するからと、カノープスさんはギルドに出すのを勧めてきた。
特に反対する理由もないからギルドに来たんだよな。
俺もその意見には同意する。
スーパーとかでレジに並ぶ時って、ついアルバイトの子がレジをしている所に足が向くんだよ。
コホン。ギルドを見ての感想は小綺麗だな!だ。
一昔前の銀行?のような感じにしか思えてならない。
昔の町並みを残した観光地で木の床の昔の銀行跡として見た記憶があるが、何県だっかかは覚えていない。
ハイカウンターがあり、そこにはいかにも冒険者と言った感じの者が並んでいるな。
ローカウンターもあるけど、そちらは空きカウンターがあるな。
パッと見プレイヤーはいなそうだ。
ここは始まりの町ではないのか。
ハードモードは違う町からスタートなのか?
ギルドに入るとバインダーを持った綺麗なお姉さんが要件を聞きに来たぞ!
カノープスさんが盗賊に襲われたものの、撃退したので換金に来たと話すとそのままローカウンターに案內され、座って待つように言われたのであった。
後書き失礼します。
作者からのお願いです。
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