第2話 始まりの街。
2035年……
人類は、本格的に地球を離れて暮らす為に
バーチャル世界か火星移住の選択を迫られていた。
俺は【
現在15歳の高校生。
至って普通の高校生……
特に特徴は無いが、得意な事はゲーム。
好きな事、ゲーム。
趣味、ゲーム。
特技、ゲーム。
俺の人生は、ゲーム一色だ!!!
子供の頃は、ゲームばっかしてなどと言われて来たが……
今は、違う!
今、人類は新たな開拓地を求めて、その全てを頭脳を使い続けている。
今の世界では、学校で勉強をすると言う概念は無くなった。
それは……
頭の中にICチップを入れる事で、スマートフォンの機能を考えるだけで使える様になったからだ。
頭の中で、検索をすれば分からない事など無い為。勉強すら必要ない……
学力だけなら子供からお爺さんまで、皆んな同じだ。
学校とは?
道徳や団体行動を教える為の機関へと変わった。
そして、15歳高校生になると脳内リモートで、授業と言う名の訓練を受ける。
受けなくても問題は無い。
今は、15歳で成人だ!!!
人の寿命で考えるのでは無く……
地球の寿命を考えた結果だ!!!
賢き脳は、有効的に
人類存続の為。 全てをそれに注ぐ!!!
しかし、やりたい事がない者は将来。
火星かバーチャルの世界で生活する為の知識。
資源の無駄遣いを抑えて、長く星を守る考えを植え付けられる教育を受ける。
俺は、そんな授業には興味がない!
今まで、人類はどれほど無駄遣いをして地球を苦しめてきたのか……
分かっていても改善しなかった連中の話など
聞く耳すら起きず! 俺は……
リモートに参加しながらゲームをしている。
しか〜し、無駄な事をしている訳では無い!!!
確かに、将来火星で暮らすなら必要な知識もある授業……
しかし、俺が行くべき
バーチャル世界だ!!!
俺の行きたい世界など、そこ以外にあろうはずがない!!!
俺は、何度もバーチャルゲームを体験しているが……
まだまだ、荒い……
しかし、今回! 開拓地として作られたバーチャル世界は、現実と変わらないクオリティとなっているらしく。
行ってみたくて仕方がないのだ!!!
俺は、子供の頃にゲームが好きすぎる為に馬鹿にされて来た事がある。
しかし、それは……
俺の唯一の特技だ!!!
俺は、ゲームが好きな為。
ゲームをする時だけ記憶力が、格段に上がる。
その為! 説明書、マップ、攻略法など
一度見れば覚えてしまう。
これに、より! 無理ゲーと言われるゲームも何度も攻略して来た!!!
敵のクセ、モーション、タイミングなど
全てを暗記して……
友達は、皆んな検索をすれば分かるから……
などと言っては、いたが……
俺には、理解が出来ない!!!
マップにしろ。調合にしろ。いちいち検索していては、時間の無駄だ!!!
「勿体無い! 好きなら覚えられる!!!」
それが、俺の口癖だ!!!
そして、俺は今回……
第3回目のバーチャル世界の移住権を獲得した!!!
1回目と2回目は、年齢で落選したが……
今は、15歳! 立派な大人だ!!!
これで、俺は! 念願のバーチャル世界の住人になれる!!!
期待に胸を高鳴らせている時に……
プルルルルッ……プルルルル……
着信が鳴り! 俺は電話を受けた。
理沙「ラオ〜! 明日よね〜……」
羅宇「ああ、そうだよ……」
理沙「本当に、大丈夫!? 何だよね〜?」
羅宇「ああ、大丈夫だよ」
俺は、彼女の質問に適当に答えていた。
電話をしてきたのは、
彼女は、俺の幼馴染だ。
そして、今回のバーチャル世界のパートナー
人類の新たな移住地【ミラルーツ】それが、バーチャル世界の名前だ……
俺は、この名前を聞いた時! とあるゲームを思い出したが……
運営の人達は、ゲームをしないのだろうか? と
そう言う疑問を持った。
まあ、怒られるのは俺じゃないから別に良いけど……
そして、本題はここからだ……
今回のミラルーツの応募基準が、15歳である事!
羅宇「よし! これは、満たしている。」
移住に関して、成人なら親の承諾書もいらないからね。
そして、次が問題だった……
カップル限定!!!
羅宇「・・・なんじゃそら!!!」
俺は、天を仰いだ!!!
勿論! ゲームばっかりの俺だ!!!
彼女なんか、いろうはずがない!!!
俺は、叫んだ!!!
羅宇「ふざけんなーーーー!!!
ゲームに、そんなもの必要ない!!!」
しかし、今回はゲームでは無く。
居住地……
どうしても女性の参加者が、必要みたいだった。
男性は、バーチャルの世界にすぐに飛び込む!
ゲーム好きが多く! 馬鹿だから……
しかし、女性は違う!
ゲームが好きな女性も居るが……
女性は、物事をしっかり考え行動をとる。
男ほど、単純では無いのだ!!!
そして、俺は絶望のドン底から……
ある事を思い出した。
俺には、同い年の幼馴染が居た。
そして、その子は……女の子!!!
・・・彼女には、申し訳ないが……
俺の為の生贄になってもらおう!
そう考えた。
そして……
俺は、彼女に土下座をして
お願いをした。
その結果!!!
俺は……俺達は!!!
バーチャル世界の移住権を取得!!!
それから次の日……俺は運命の日を迎えた。
流行る気持ち抑えて……
俺は、理沙を迎えに行くと
赤髪ショートカットの美少女が家から出て来た。
彼女が、幼馴染の理沙。
運動が得意な為。引き締まった体に15歳とは、思えない程! 豊満な胸……
学校でも、男子からの人気は高い!!!
そんな彼女は、何故だか俺の事を気に掛けてくれている。
まあ、女性に興味がない俺には……
ただの幼馴染だ!
そして、理沙の母親に見送られながら向かった。
その先……
国が運営する施設。
俺達は、名前を伝えて身分確認に済ませると
中に入った。
そして、係の人から……
係「まずは、これに着替えて下さい」
そう言われて、白い服に着替えた。
それは、まるで病院で着る服にとてもよく似ていた。
しかし、そんな事は関係ない。
それから2人で……
健康診断を受けてからカプセルに入り眠りについた。
そして、目覚めると……
理沙「おはよう。ラオ……」
理沙が隣にいた。
理沙「ここが、バーチャルの世界か……」
俺は……
羅宇「・・・はぁ!? こんなモン……」
理沙「えっ? どう言う事?」
羅宇「いや! だって……
現実と遜色ないって、歌っていたじゃないか!!! 全然! バーチャルって、分かるぞ!!!」
理沙「えっ! そお……私は、凄いと思うけど……」
羅宇「こんなモン……こんな所……俺が目指していた場所では、無い!!!」
確かに、今までのバーチャル世界よりはマシだが……
まだ、現実と呼ぶには程遠い!!!
俺は……ショックを隠しきれないでいた。
すると……
頭に言葉が、流れて来た!!!
【皆様! ここは、我々の永住の地
《ミラルーツ》に、行く前の訓練場となります。】
羅宇「・・・良かった〜……」
そう言う事なら先に、言ってくれ!!!
俺は、そう思った。
そして、言葉は続く……
【ミラルーツは、剣と魔法の世界です。
バーチャル世界の為。
死んでも始まりの街で、生き返ります!
なので、思う存分楽しんで下さい。
しかし………
そこで、生活をする上で魔法は必要不可欠。
ですので、ここでは皆様に魔法の訓練をしていただきます。
なお、ミラルーツの最終目標はモンスターを全て排除し魔王を倒す事です。
モンスターには、それぞれポイントが付いており倒すとポイントが貰えます。
そのポイントは、ミラルーツの世界での通貨となり。
食事から宿屋、防具、装備全てに、使えます。
魔王を倒すと100億ポイント貰え。
一生遊んで暮らせるため。
皆様! 頑張って下さい。】
な……なんと、魔法があるのか!!!
俺の世界には、魔王が居て、魔法が存在するのか!!!
【まず初めに……自分のステータスアイコンを開いて下さい。】
俺は、興奮しらがら……いつも通り。
電話やメールをするみたいに、ステータスアイコンを開いた。
すると……
【名前を入力して下さい。】
俺は、すぐさま! いつもゲームで、使っている名前を入力。
羅宇「これで、よし!」
理沙「ラオ〜……名前! 何にした?」
羅宇「俺は、いつも通り。ラノスにしたよ」
理沙「いいな〜……私……こう言うの得意じゃないんだよね……ラオ〜……考えて!」
羅宇「これから……俺の事は、ラノスと呼んでくれ!!!」
理沙「分かった。 で! ラノス……
私の名前、考えて!!!」
ラノス「・・・サリーで、いいんじゃね!」
理沙「・・・簡単すぎない……」
ラノス「名前なんて、何だって良いんだよ!
後で、変えられるし!」
多分……
理沙「そうなの? なら、何でもいいや!」
そして
俺は、ラノス! 理沙は、サリー! となった。
それこら次の指示を待った……
【それでは、自分のステータスを確認下さい。】
名前 ラノス レベル1
体力10
スタミナ10
攻撃力10
守備力10
敏捷性10
魔力10
魔法 水 雷
と書いてあった。
ラノス「めちゃくちゃ普通だな。サリーは?」
サリー「私……私は、こんなだよ!」
サリーが、ステータスを見せてくれた。
名前 サリー レベル1
体力10
スタミナ10
攻撃力10
守備力10
敏捷性10
魔力10
魔法 火 風
ラノス「・・・うわぁぁーー!!!最悪だ!!!」
サリー「うわッ!ビックリした!!!
どうしたの? ラノス???」
ラノス「最悪だ!!! 最悪だ……」
サリー「どうしたの?」
彼女には、俺の気持ちなど分からない!!!
俺は、魔法が使えるなら……炎の魔法。
ファイヤーボールを使ってみたかったのだ!!!
アニメの主人公みたいに!
「ファイヤーボール! ファイヤーボルト!」などと……
この気持ちは、話した所で……
サリーには、分かってもらえないだろう。
サリー「・・・大丈夫?」
ラノス「・・・ごめん……。
大丈夫だから気にしないで…………」
【皆様! 確認が終わりましたか?
それでは、説明を続けます。】
魔法は、誰しも最低1個は所有していると言う事……
魔法は、全部で! 火 水 風 雷 土
の5属性。
そして、今所有している魔法がミラルーツで使える魔法と言う事……
街から離れた冒険をする際は、水魔法と火魔法があると便利だと言う事……
水分補給と調理の際の火おこしが便利だからだ。
そして、火 風 雷は、攻撃特化!
水と土は、造形をする事が出来!防御にも使えるが複雑になればなるほど扱いは、難しくなるらしい。
水は、氷にも変化する。
魔法は、基本! タメとイメージ……
それによって、変化する。
炎ならメラメラと燃やす炎から球体に
した物をぶつける。
ファイヤーボール!!!
土なら固めた石をぶつける!
ストーンショット!!!
まあ、物理攻撃だ。
説明は、以上……
それから俺達は、魔法の練習を行う!
魔法は、魔力が無くなると発動しなくなる
もし、魔力が無くなったら休むかマナポーションを飲むと回復する。
体力も休むか、ポーションで回復する。
そして、魔法を使っては休む。使っては休む。
そんな事を続ける日々……
それから……
俺達は、どのぐらいの時間を練習に費やしたのだろう……
ある日、突然! 頭に声が流れて来た。
【これより! ミラルーツへ転送いたします。】
ラノス「やっと! 来たーーー!!!」
サリー「えっ!もう……」
ラノス「何言ってるんだ! サリー!!!
俺は、もう待ちきれないよ!!!」
サリー「・・・そうね……ラノスが、居るし何とかなるか!」
ラノス「そう、俺に任せて!!!」
【それでは……転送を始めます。
皆様! モンスターと魔王を討伐して世界を平和にして下さい……】
そして、俺の視界が真っ白になると……
知らない街に、立っていた。
ラノス「・・・」
サリー「おはよう。ラノス……」
ラノス「・・・ああ…………」
俺は、とうとう来た!!!
現実と遜色のない。
剣と魔法のバーチャル世界へ!!!
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