第442話 やや前進

うっすら食べ物の味も感じるようになって、ニオイの方も「ニベア」のクリームの香りだけわかるようになった。


家事を主にやる人間がニオイと味を感じられないというのは致命的なので、早々に完治するように努力を続ける。


目分量で調理をしているとはいっても、味見はしているから、完全に適当に調理で美味しい物はできあがらない。


しかし、カレーやハヤシライスのように、ルーの箱にきっちり水分量とルゥの量が書かれている物は安心だ。

確実に決まった美味しさになる。


私はとりあえず胃に入ればOKだが、夫の為に美味しい物を提供しなくてはならない。


ポテトサラダは味見をしてもらった。


まだウイルス排出している身としては、あまり気軽にスーパーにお惣菜を買いに行くのも躊躇われるので、倦怠感と戦いながら少しずつおかずを作っていかなくては。


お弁当屋さんも市内にはないからなあ。

お惣菜屋さんはあったはずだが、込み入った場所だったりする。


元気になりつつある私だが、急に食べ物を口に入れる量を増やしたのが悪かったのか、お腹急降下中。

これはこれでまた元気がなくなっていく。痛い。

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