第431話 屋外で

発熱している人は病院へ直接行かずに、まず連絡して指示を仰ぐ。

到着したら電話をして、そのまま車の中で待機しておいてくれと言われたそう。

その通り、病院の駐車場で夫が電話を入れて、車で待つ。


受付の方が出てきて、診察券や保険証を受け取って帰っていく。

車を屋外の診療スペース前に移動するよういわれ、そこへ駐車。


しばらくして、先生がやってきて、夫とスペース内に入っていく。

検査キットを持っていらっしゃったから、これはまだ待つなと覚悟。


通常の駐車スペースに戻り、また待つ。


先生が再度車に。

片手に紙。


「コロナでした」


職場をいつまで休むのかなどの説明を受けて、会計を待つ。

これも車に乗ったまま終了。


薬は近くの薬局に処方箋をfaxしておいたので、そちらへ行くよう言われた。

薬局に直接入らずに、電話するように指示あり。


よく考えると、そこの電話番号がわからない。


とりあえず薬局の駐車場に行くかと車を出したが、そういう時に限って満車である。


仕方なしに駅前に駐車。歩いて薬局に行き、薬局の電話番号が書かれていないか外から探す。

電話をすると、薬代ぴったりお金が出せるか聞かれた。

何度も感染者や濃厚接触者と接触しない工夫だね。

おつりをぴったり準備して、薬剤師さんが薬を持って出てきた。


説明を一通り受けて薬を受け取り車に戻る。

夫は職場に報告して、仕事の連絡もしている。


夫を家に送り届けて、私はもう一度買い出しに街に出てきた。

もう遅いとは思いつつも、車の窓は全開にして空気を入れ替える。


昔、子どもの友達がインフルエンザで送って行った時も、こうやって走ったなあと懐かしく思いながら。


まあ、布団も並べて寝ているし、私も感染しているんだろうけどね。

ちょっとだけ抵抗。


朝の時点では平熱だった。

私の免疫力との闘いだ。


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