第427話 応援
高校野球の決勝戦。
応援の音が大きくて、相手チームの連係プレーが邪魔されたりしたこともあって、今応援についての議論がいろいろ出てきたようで。
これは前々から思っていることなのだが、高校の部活の大会であって、あんなに組織で応援しなくても良くない?と。
元吹奏楽部部員としては、あんな夏の暑い時に自分の楽器を持って出るのはイヤ。
甲子園で吹きたいという人間がいるのは知っているが、同じ高校生なのに、自分の大会を最優先できないのはどうかと思うのだ。
夏に大会があるのは、吹奏楽も同じ。
甲子園に行くような高校は、だいたい吹奏楽部の強豪校。
大会に出場できない後輩たちが応援に回っているから大丈夫と言うが、期待度が
野球部の甲子園 >>>>> 吹奏楽部の大会
となっていて、言葉は悪いがふざけるなという気持ちになる。
吹奏楽部の演奏会などに野球部が応援で手伝いに来るからOKと学校内で工夫はしているようだけれど、そういうことではない。
自動的に吹奏楽部が応援に回ると決めているところが腹が立つ。
私がはるか昔中学3年生だった頃、同じ吹奏楽部の先輩で野球で甲子園の常連校に行った人がこう誘ってきた。
「うちの学校にくれば、甲子園で演奏できるよ」と。
人生の主役は自分だ。応援で甲子園に行くより、吹奏楽の大会で普門館に行きたい。
行けなかったが。
盗撮問題もある陸上競技なんかも含めて、こういう高校生の大会はすべて関係者以外の立ち入りは禁止して、静かに普段通りにやったらいいと私は思う。
甲子園で問題になったのは、吹奏楽ではないけれどね。
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