第421話 冷たいパスタ

夏は冷たい麺類を食べることが多いが、プランターで育てているバジルの葉を摘んできて、冷たいトマトパスタを作って食べるのが好きだ。


この冷たいパスタを美味しく食べるには、パスタを「カッペリーニ」という極細のものにしないとならない。

茹で上げて冷水で冷やす。太いものだと冷えきらないし、冷やそうとしすぎてふやけてしまう。


ご想像のとおり、田舎では入手不可だ。

ちょっと30分ほど車を走らせたら、輸入食材をわりと扱っている店舗に行けるが、毎回そこへ行くのも躊躇われる。

市内のスーパーでは太めのパスタしか置いていなかった。


なので、ついつい作りやすいナポリタンやミートソースパスタやアーリオオーリオにしてしまう。

太いパスタで作れちゃうから。


どうしても冷たいパスタが食べたい!となると、そうめんを代用したりする。

まあ、そうなると冷たいパスタではなく、イタリアンそうめんなんだけど。


三輪素麺か揖保乃糸を買ってくるしかないか。


どっちも美味しいからお高め。

そこもケチって安いものを買うと、ぼそぼそで悲しくなってしまう。


タリアテッレも見かけないなあ。

外食すると普通に出てくるのに、近くでそういう食材が買えないというのもなあ。

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