第418話 お盆
お盆の時期は水に入らないとか、殺生はしないように言われるというのは、昭和の話なんだろうか。
海水浴もだんだんとクラゲが出てきたりするので、お盆前に終了という感覚だった。
でもこの時期、水難事故がずっと多いのは、そういうことを言う口うるさい高齢者が近くに居ないということなんだろう。
お盆にみんなで集まって、いろいろな支度があるから手が足りない。
海や川で遊んでいる場合じゃないぞという意味もあるのかもしれないが。
川は大きな川の支流が近くにあったが、学校から「絶対に行ってはいけない。泳いではいけない。」と繰り返し言われていて、なんとなく恐ろしいもののように刷り込まれている。
小学校高学年になってからわかったが、河原によくマムシなどの蛇が出ること、淡水で流れがあると泳ぎが上手くても溺れることが理由だそうな。私の通っていた学校の場合は。
上流であれば、「ダムからの放流があるとサイレンが~」のような看板もあって、かなり注意しないとならない場所という雰囲気がぷんぷんしてくる。
夏で保護者と一緒でも、足をつけてパチャパチャするくらい。
川岸でキャンプをして、小さい子どもを近くで遊ばせるというのは確かに楽しそうだが、そんな気軽にできるものではないことは、これまでの経験上わかる。
子どもはお風呂でも溺れる。川はわりとすぐに物を流していってしまう。
海水浴の後に冷たいビールを飲むのも気持ちよさそう。
その後帰ればいいが、そのまままた海に入っては危ない。
離岸流はある。
特に今年は暑かったから、そういった水難事故が目立った。
もうお盆は過ぎたから、これからは写真を撮るだけ、見るだけにした方がいい。
安全第一。
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