第215話 ハチ
裏が山という田舎で暮らしていると、いろいろな虫に遭遇する。
注意しなければならないものの一つに、ハチがいる。
クマバチは羽音も大きく体も大きいから、驚いてしまうが可愛い。
ブルーベリーの花が咲く頃は、よく飛んでくる。
受粉してくれるから大歓迎。
問題なのが、アシナガバチとスズメバチ。
巣を作られないように、刺されないように気を付けなくてはならない。
先日、私が自分のバイクをとめているあたりにスズメバチが止まっていて、慌ててハチ用の殺虫剤で追い払った。
たまたま羽を休めにきただけかと思ったら、さきほどその周辺を確認してみると、アシナガバチの巣があった。
あのスズメバチはアシナガバチを狙いにきていたのだとわかった。
殺虫剤の影響でか、その巣はもう使われなくなって放棄されていたが、そのまま置いておくとまたやってくるかもしれないので、根元からしっかり撤去してきた。
アシナガバチは益虫らしいが、何度か刺されていて、アナフィラキシーショックになる可能性もあるから、できるだけ遭遇せずに済むように、敷地内に巣が確認されたら取り除くことにしている。
自転車のサドルの内側や、バケツの持ち手なんかにも平気で巣を作ろうとするから、この時期は飛んでいたらそのあたりをよく確認している。
巣ができると、ハチの目撃回数が激増して危険度が増加する。
スズメバチも偵察にやってくるようになるから、これまた危険度が跳ね上がる。
敷地内に何も巣がないのに、近所で以上にスズメバチを見るようになったなあと思った年は、空き家になっている家の玄関先に大きなスズメバチの巣が作られていた。
私は普段通らない道だったから全く知らなかったが、自治会の用事でそこを通ってびっくりした。
誰も住んでいない管理もされていない空き家が放置された末に崩壊したり火事になったりして近所に迷惑をかけるということが心配されているけれど、こういう迷惑のかけ方もあるんだなと思った。
誰も通っていないから、玄関にこんな大きな巣が出来るんだなと。
翌年は巣はなくなっていた。どうしたのだろう?
自治会で対処したのかな。
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