第213話 アルコール
日常的に何かしら運転するので、日をまたいで呑むことはほぼない。
翌日朝から運転で残っていたらいけないから。
街に住んでいて免許もない頃なら、あまり考えなくて良かったが、運転する機会が多くなってからは、呑み過ぎないというか呑まないという選択をすることが増えた。
別に嫌いになったとかという訳ではなく、安全をとるということで。
田舎の人ほどよく呑むというイメージがあるだろう。
実際、学校行事で保護者が集まって呑む機会もあるし、そういう場ではかなり呑む人が出てくる。
街ではそういう集まりはなかったけどね。
帰りはお店まで家の人に迎えに来てもらうから、配偶者が厳しいとか同居している義父母が厳しい家の人は、セーブしている様子。
自治会の集まりで呑むのは、街でもあるんだろうか。
役員をしていない高齢のおじいさんたちがそういう会合には出てくるから、怖くて参加したことはない。自治会費が使われているようだけれど。
うちはあまり飲まないので、買い置きもほぼしていない。
子どもたちが帰省してくる時に、少しまとめて買っておくくらい。
学生時代はみんなで呑んでいて足りないなと思ったら、近くのコンビニにみんなで歩いて買いに行くなんてことをしていたが、歩いていける距離にコンビニもスーパーも自販機もないから、足りないなあと思っても終了。
健康的ではある。
昔自分で漬けた梅酒と、子どもが有名店で作ってきた梅酒が家にあるが、なかなか減らない。
アルコールが足りなくなった時に「梅酒、呑む?」と訊いても、私しか飲まないからなあ。
あんまり好みじゃなかった味の安いウイスキーに柑橘を漬け込んだものもあるのだが、それも料理酒がわりに使ってみても減らなくて困っている。
ああ、レモンチェッロが作ってみたいんだけど、消費できる保証はないからなあ。
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