第210話 三つ子の魂百まで

田舎で暮らして、大人は自分の交際相手を選べるからいいとして、子どもは大変だったと思う。今聞くと、大変だったと言っている。


馴染もうと思っても、それを阻止される。疎外される。

もういいやと振る舞ったら、それみたことかあいつはよそ者だと言われる。


具体的な事例は特定につながるから出せないが、田舎が嫌われるのは当然だなと思うようなことがたくさん。


田舎でいいのは、食べ物と空気と景色だけ。

そういう結論だった。


一部の友達を除いて、もう会う必要性を感じない。

距離感がおかしい人間が多くてイヤ。


あー、そうだなあ。私は、自分の考えを押し付けないように気を付けたが、同じ結論に至るということは、どの年代でもそうなのだ。


上の子に執拗に意地悪をしてきた子たち。

実はその子たちのうち進学をしたほぼ全員が、教師と看護師になっているのだ。


そのうちの一人が養護教員になっているんだそう。


私は忘れていないよ。親子揃って、とってつけた謝罪をして、裏で同じことを繰り返していたことを。

それに、歳の上のきょうだいを使って、もっと陰湿な攻撃を何度もしてきたことも。


そんな子がそんな職業に就いていいわけがない。

裏で何をしているかわからない。


覚えているよ。そして、多分一生忘れない。


あの曲がった性格が直るなんてことはない。

それが可能なのであれば、世の中の犯罪者は全員残らず更生できているはずだ。


お子さんたち、本当にお気をつけて。

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