第130話 ガソリン代
いろいろな物の値段が高騰しているが、元々田舎ではどれも安くはなかった。
更に高くなるとは目が回りそう。
ガソリンの値段もその一つで、都市部とはかなり違うと思う。
県庁所在地に行く時は、昔は必ずそちらで給油してから帰ってきていた。
田舎でもどこのガソリンスタンドが安くてサービスがいいというのは話題になるけれど、セルフのスタンドが出来てからは節約家な人たちは何も考えずにそちらに行くようになった。
数キロ先だというのなら、そこそこお得なのかもしれないが、15キロくらい先なので、それはトータルでいうなら得にならないのではないかと思った。
そこまで走って行く為のガソリンの消費、タイヤなどの消耗品など考えると、近くでそこそこ安いスタンドで給油した方がお得じゃないかということで、うちは近くで給油を続けている。
コロナ禍前は丁寧にガラスも拭いてもらえたし、ずっと親切丁寧だったから。
よく目につく場所にそのガソリンスタンドがあるので、うちの車がそこで定期的に給油していることがわかるらしく、
「ちゃんと節約しなきゃだめよ~。〇〇(うちから15キロくらい先)にセルフがあるで しょ。そんなことも知らないの?」
なんてこともかなり言われた。友達じゃない人たちに。
その〇〇の向こうに職場があって、その道中に給油するのだったらわかるのだけれど、わざわざ何の用事もなく給油のみで行くのは、逆に愚かだと思う。
そして安い安いと言うが、実際はうちが給油しているガソリンスタンドとそうは変わらなかった。
物を知らない人、考えない人扱いでバカにしようとしていたが、うちの場合、夫の職場も逆方向だし、常に買い物に行くスーパーもそれより手前だったから、無視することにした。
石油精製所から近いとガソリン代が安く、遠くなるだけ高くなるという。
輸送しやすさで街の方が田舎よりも安くなる。
子どもたちが部活をやっていた頃は、週一回給油するという状態であって、ガソリン代は食費並みに気になる存在だった。
今は子どもたちの送り迎えもなくなり、夫は晴れた日にはバイクで通勤してしまうので、月一回の給油になったから、ガソリン代が高くはなったけれどもそこまで深刻には考えていない。
バイクの給油に1000円札持っていけば満タンになったのに、今はそうではないのはちょっと面倒ではある。
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