第21話 家族仲良く
うちはよそ者だから、当たり前だけれど、家族は仲がいい。
家族で情報交換・意見交換して、いろんなことに立ち向かわないとならないから。
たくさんの会話をすることになる。
知らない人の中に入っているから、いろいろな出来事はしっかり
細部まで覚えておいて、どんな状況でこんな人がこんな表情で
こんなことを言っていたなんてことを共有する。
意地悪とか嫌味とかそういうのも、家族で共有しているから
外で家族で遭遇して、うちの夫だけにいい顔しようとしても
(あ、この人、うちの妻に嫌味をぶちかました人だな)とバレている。
私が嫌いなら、夫にも同じようにすればいいのにと思うのだが
これが知らない男ということでいい顔したいらしい。
「すみません。このやり方がわからないので、教えてもらえませんか?」と
私が頼んで
「え~、何?私に聞いてるの?笑える!」と言った人も
きっちり爽やかに夫には挨拶して、私とそれなりに仲いいフリなんかする。
不思議である。
子の友達も同じ。
散々意地悪をしてきているのに、夫や私には従順な子どもみたいなフリして
ニコニコしている。
うち以外はあまり家族は仲良くなくて、会話がないのかな。
普通に全部バレていて、いい顔しても無駄だとわからないのは
そういうことなのかな。
怖い話。
そういうお子さんたち。
みんな看護師さんや学校の先生になっている。
田舎の医療とか教育とかこの先大丈夫なのかな。
もううちには地元の学校へ通う人はいないから教育はいい。
医療は心配なので、少し離れた病院へ通うことにしている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます