第14話 新たな弓矢作成に向けて

 個室を用意したが、トワさんはこれからもラズと一緒に寝るそうなので、俺が個室で寝ることになった。


 みんなにおやすみの挨拶をして、個室に入り、若返りの薬を飲んで寝ることにした。


 俺は今30代だから、10歳ほど若返るはずだ。


 うん、味はエナドリみたいな感じ。

 光ってパッと若返るわけじゃ無いのね。

 とりあえず寝よう。



 朝個室から出ると、もうみんな起きていた。


「みんなおはよー」


「マスターおはよござッ!? マスターなんですか!?」


「薬飲んだのねぇ、見違えたわぁ」

 

「そうそう。飲んでみた。10歳くらいは若くなったと思うけど、どうかな?」


「前のお姿も僕は好きすが、今のマスターも好きです!」


 ラズは素直に嬉しい言葉を言ってくれるなぁ。ホーデンのアイスを買ってあげようね。


「前より精気が溢れてるわぁ。ご馳走様ぁ」


 トワさんは、外見よりソコなんだね。


 せっちゃんは、うんうん頷きながらサムズアップをくれましたよ。ありがとねせっちゃん。


「みんなありがとね。それじゃあ、6階層についてだけど、森ダンジョンだったから、俺の弓を新しくしたいんだよね。いいかな?」


「もちろんです! どんなものでも木材があれば、今マスターが使っている物より良いものが作れます!」


 胸の前で、グッと両手を握り、キラキラした目を向けてくるラズ。


 オジサン頑張っちゃうよッ!


「了解。なら、チェーンソー買って、あと収納スキルも取って木材確保してくるね。せっちゃんとトワさんは採取している時の護衛をお願いね。あ、トワさんヒールじゃん」


「大丈夫よぉ。これ私の魔力で出来てるから、ブーツに変えるわぁ」


 そう言うと、ヒールが編み上げブーツに変わった。


「おぉ! そのブーツも似合うね! じゃあ、準備出来たら行こうか」


 せっちゃんから、サムズアップもらいました。


 俺はショップからチェーンソーと収納スキルを購入した。

 Dポイント1,500消費。


 準備が出来たので、6階層へ。


 目の前には、木々が生い茂る森が広がっている。


「とりあえず、適当に切ってみるから、護衛お願いね」


 2人から了承をもらって、チェーンソーのエンジンを起動する。


 2、3回引っ張って、ブロロロォォォオっと始動した。


 チェーンソーを使って、木の片方に三角形の切り込みを入れる。


 反対側から切り込みの少し上を目指して切っていくと、切り込み側に、バキバキっと音を立てて倒れた。


 チェーンソーで枝を払っていると、『来たわ』っとトワさんが教えてくれた。


 辺りを見渡すと、ダチョウ程の大きさの雄鶏が現れた。雄鶏の尻尾は蛇の様だ。


「あれは、コカトリスねぇ。ご主人様は、眼をみちゃダメよ? 石化しちゃうから。ご主人様はそのまま木を切っててねぇ」


「了解。2人に任せる」


 2人に答えた俺は、枝払いを継続する。


 枝を払い終え、幹を半分に切断する時には、トワさんが3個の魔石と大量の羽根を持って待っていた。


「2人とも、ありがとね。じゃあ一旦帰ろうか」


「ご主人様、ちょっと待ってもらっていいかしらぁ?」


「どうかした?」


「なんか動かない魔物の気配があるのよぉ。もしかしたらトレントかもしれないわぁ」


「ん? トレントだと何かあるの?」


「トレントの木材の方が、普通の木より、良いものが出来ると思うの。だからぁ、行ってみない?」


「お、それなら行ってみようか。近い?」


「えぇ、こっちよぉ」


 トワさんの先導で進んでいくと、周りの木より一回りほど幹が太い木があった。


「アレね。せっちゃんに剣を渡してもらええるかしらぁ? たぶんせっちゃんが一太刀入れれば弱ると思うから」


「了解。はい、せっちゃん。一応俺もチェーンソーを起動して後ろから着いてくね」


 せっちゃんに剣を渡し、チェーンソーを起動し、2人で駆け出す。


 せっちゃんが、一太刀入れると、枝が弱々しくウニョウニョ振り回された。


 後続の俺も、チェーンソーを幹に突き刺した。


 ギュウィーーーーーーンっと音を出しながら幹にチェーンソーが入っていく。

 すると、トレントは光となって消えた。


 ドロップは、魔石と、長さ3メートル程の太さは一抱えちょいくらいの木材だった。


「よし! トレントの木材ゲット! じゃあ、これでラズに弓を作ってもらおう」


「そうねぇ。でも矢はどうするのぉ?」


「あ……。確か矢弾作成のスキルが有ったから、それ取ろうかな。いいかな?」


「ポイントは、ご主人様が好きにしていいわよぉ」


 そう言って微笑むトワさんと、頷くせっちゃん。


「2人とも、ありがとね。じゃあ一旦帰ろうか」


 俺達は、部屋に戻り、ラズにトレントの木材を渡し弓の作成をお願いし、俺はみんなの言葉に甘え、矢弾作成スキルを購入した。

 Dポイント500消費。


 3体のコカトリスとトレントの魔石を売却。

 コカトリス 1個 50

 トレント 1個 50

 魔石と討伐合わせて、400増加。


 弓が完成するまで、スキルで矢を作成するための材料、金属、木材、羽根を集めようかな。

 金属は結構集めてあるから、6階層で木材と羽根を集めようかな。


「せっちゃん、トワさん。矢に木材と羽根が必要だから、6階層で集めたいんだけど手伝ってくれる?」


 2人の了承をもらい、集めに行くことにした。

 ご褒美2人にも追加だな。


 こうして、木材と羽根を中心に集めた。トレントは近づかなければ襲われることはないので放置。


 十分に材料を集めて、ラズに作成の切りの良いところで一旦切り上げてもらって、ご褒美と言う名のおやつタイムをしながら、ゆっくり過ごした。

 


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現在の装備一覧


初心者の剣

初心者の木の盾

初心者の弓

地下足袋


ウルフの鎧

ウルフマント

リザードマンの皮手袋

リザードマンのアームガード

リザードマンのレッグガード


初心者物干しセット


テイムスキル

体術スキル

収納スキル

矢弾作成スキル


生活用品一式

醤油 

若返りの薬 1本

チェーンソー


大きな棍棒

大きなカイトシールド


魔鉄の剣

魔鉄の槍


ツルハシ 3本

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設備

鍛治設備一式

小さな個室

トイレ

脱衣所付き風呂場(洗濯機、洗面台は脱衣所)

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従魔


ブラックブルーのヴァルキリー風ゴーレム(せっちゃん)


ロリドワーフ(ラズ)ラズベリーショート

でっかいフード付きパーカー 黒


エロスリリス(トワさん)ゆるふわロングダークレッド

ロングカーディガン 白

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(魔石はコカトリス3体分を差し引いて)

コカトリス 13体 Dポイント +650

トレント 1体 Dポイント +50

魔石合計 Dポイント +550


チェーンソー Dポイント 1,000

収納スキル Dポイント 500

矢弾作成スキル Dポイント 500

アイス等 Dポイント 100


食事 朝夕変更+3名 Dポイント 60


残 Dポイント 2,070

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