第36話 本当に迷惑
チルチルは、倒れてぐったりしていて、出血のせいで、白い毛が赤く染まっている。
アランは、回りを確認する。
ビジュケルは、ほぼ殲滅出来ている。
デンガ2体は倒したが、残り1体に苦戦中。
魔法使いのリーダーは、見ていると云うことは、試験官だな。
アランは、チルチルのために、薬草を使い魔法で治療してやる。
毛に付いた血をキレイにしてやる。
こういうの苦手なんだよな。
また、ぼっさぼさになった。
ぼっさぼさチルチルの出来上がり。
「チルチル、大丈夫だよ。良く頑張ったね。」
女の子ハンターが、泣きながらチルチルを撫でる。
ぼっさぼさになったのは、気がついてないようだ。
ごめんね、チルチル。
アランは、デンガが出て来た方向に目を向ける。
洞窟があるな。
「おい、ここを頼めるか。」
アランは、新人ハンターくんにみんなを頼むと、ひとりで洞窟の上空へ向かった。
嫌なのがいるなー。
これがボスなら、やはりギルドの依頼は、現状を把握出来ていないな。
俺は嫌だよ。特級魔法使いになったばっかりだし。いきなりこれって、ハードル高くない。
ギルドが把握してないなら、デンガ倒して帰れば依頼終了じゃないか。
「アラン、ハンターと魔法使いが数人、デンガが出て来た洞窟に、勝手に入ったみたいだ。」
「はぁっ!なんでだよ。」
アランは、思わず怒り口調になった。
「あの洞窟、昔、財宝がワンサか出たところだとか言ってた奴がいたからな。金に目が眩んだんだろう。」
「バカだろう。」
アランは、
「ヤバいな。」
俺、帰りたいんだけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます