第685話 十二月十三日二回目のリハーサルのあと
その後、二回目のリハーサルも特に問題なく、一回目のリハーサルと同様すべての踊り、すべての場面が終わった。
二回目のリハーサル後も、真理子、
出演者全員でオーケストラのメンバー、舞台美術、衣装係のスタッフ、手伝ってくれるお母さんたち、客席のバレエ関係者たちにお礼を言う。
その日はリハーサル後、ホールで解散となり、花村バレエのバレエ教師たちと一部の出演者は、
オーケストラのメンバーと北村、秋山、小林、そして、青山青葉バレエ団の佐由美、麗子、康子たちは、皆が宿泊しているホテルのレストランで食事をすることにした。
この日は舞台がすべて終わった訳ではなく、打ち上げということでもないし、オーケストラのメンバーは大人数なので各自宿泊しているホテルのレストランで食事をすることにした。
それでも世話になっている演奏者たちを誰も世話することなく放っておくようなこともできないので、花村バレエの北村、秋山、そして、真理子とあやめもそちらに出向いた。
真理子とあやめはホテルのレストランと、喫茶店エトワールを行ったり来たりという感じだった。
皆が宿泊しているホテルと喫茶店エトワール、公演会場のホールは歩いて移動できる距離にあった。そして、花村バレエの教室もすぐ近くにあった。
この日ホール客席に来てくれていたバレエ関係者も、このホテルのレストランで食事をとることになった。
◇◇◇◇◇◇
喫茶店エトワールで食事をすることになった
すぐ隣の席では、
朱里が真美に言う。
「真美ちゃん、明日、おそらく
真美が驚いた表情で朱里を見て言う。
「え?
「うん。多分」
朱里が返す。
「え、本番の舞台の日に来るんちゃうん?
「多分」
「明日て、何時頃来るんやろ?」
「朝からちゃうん」
「朝て、飛行機で来るんやろ。何時の便で来るんか知らんけど、こっちに着いてから、ここまで来てたら……」
真美が朱里の顔を見つめて、もう一度言う。
「朝から来るて……」
朱里も真美を見つめて言う。
「朝からホールに来るっちゅうことは……もう、来てるってことやん」
真美が驚いて言う。
「マジか……」
「
朱里が言うと詩音も付け加える様に言う。
「井川さんとか牧野さんも来るらしい」
奈々や佐和たちが驚いた様に顔を見合わせる。今までに花村バレエのゲストで来てくれた人たちの名前だ。
更に奈美が隣から言う。
「
真美が驚いた顔をして、
「すごいな、オールスターやな」
と言う。
その話を聞いていた葉月が、
「オールスターかなんか知らんけど、本番前のリハーサルの時点で、大勢来るみたいやな」
と言い、ふと、近くにいた
「そうそう、多岐川君。福岡の
と言うと、驚いた顔をして一美が返す。
「え、そうなんですか……佳乃さんたちも明日来るんでしょうか」
「うん、なんか、そんなん言ってた」
「どこ情報なんですか? 葉月さん、どこでその情報を……」
「ああ、佳乃さん先輩やし、綾乃ちゃんは友だちやから」
「え、そうなんですか」
一美は改めて驚いた様子で葉月の顔を見つめる。
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