第167話 まずは飲み物から
さて俺の前では面白い光景が繰り広げられてる。
年配者はピエロや歌舞伎役者みたいな顔が多数、みんな肌を白くしたいんだな。
俺の嫁達はアヤに教わりながらやってはいるが、宝塚の様になっている。
「どう旦那様私綺麗」
(何処の口裂け女だよオーロラ)
「ネエネエ可愛くなった」
「光りました!」
(誰かの白い肌に反射した光だよチリル)
「おおよくなったよ」
(絶対評価しない、間違うとアウトだからな)
「まあこれから化粧の技術を磨いてほしい」
一通り化粧が終わって、メイク落としで化粧を落とした所で、鏡を見たみんなが固まっている。
「こ、これは私ではない」
(貴女ですよ)
「此処に写っているのは私ではないわよ」
(真実でーす)
鏡を見た事が今まで無かったので、化粧を落として鏡を再び見た事で不満が爆発している。
「旦那様、私は何時もの様よね」
「嫌いにならないでね旦那様」
新鮮な反応で俺は笑いそうになる。
「大丈夫だよ、いつも通りだね」
気をつけていたのに、思わず俺が言った言葉で嫁の心に火がついた!
「旦那様いつも通りってどお言う事ですか?」
「何も変わってないと、女として成長が無いと言ってます!」
「そもそもあんなに良いものが有るのに、懐にしまって置いた旦那様がいけないんです」
「全く反省して下さい、隠す事は浮気ですよ」
止まる事の無い攻撃が続く、執事総長はさっき退室したのでこの部屋の男は俺1人。
「まあ良いそろそろマーサーの持ち物を確認しよう、さあ1っ筒出せ、それとコピーしてアイテムバックに入るだけ入れとけよ、無くなるのはこの世界の損失だからな」
「全てもう一度鑑定しますよ、旦那様」
「そうね旦那様の能力の成長で品物も変化があるかも」
「まずは食べ物からじゃ、テーブルの上にコピーした物を一つだけ出すのじゃよ」
まず水を出す、天然水だ。
「「「「「「鑑定」」」」」」
「消毒液、飲料可です。変わってません」
お茶を出す。
「「「「「「鑑定」」」」」」
「ポーション最上級、飲料可。ポーションにするなら薄めると50人分まで効果ありです」
「これは傷が治るだけだろー」
「旦那様、最上級なら骨折も内臓破裂も治せますよ」
次はオレンジジュースを出す。
「「「「「「鑑定」」」」」」
「混乱防止、治療回復は50%2杯飲めば100%回復です。」
事前に呑んで予防は出来るが、混乱している時にこれを飲めるだろうか?
よし次はアップルジュースを出す。
「鑑定の魔力が無くなって来ます、オリビアさんだけでも良いですか?」
「そうね、私だけでやるわよ鑑定・・・・・・魔法防止と毒防止ね」
「これは危ない所に行く時に事前に飲んでいけばいいじゃろ」
「魔法防止て自分のかな?」
「後で検証じゃな!」
次は天然水に氷を入れて出す。
「鑑定、氷水。寒さ耐性100%5時間、少し時間が伸びましたね」
「その氷は地球の物か?」
「そうだよ、袋に入っている奴、魔法で出しても同じ効果になるはず」
「また後で検証するのじゃよ」
次は紅茶を出す。
「鑑定、キュアポーション毒と病気を完全排除、死ぬまで効果あり」
「これはよく効いたよ、まあ防止効果はないかがわからないがね」
「なら後で検証じゃな」
次はコーヒーな。
「これは新しい物ですね、鑑定! バーサーカー200%状態を1時間です、その後は休養を1日ですね」
「あまり使い勝手が悪いな」
「旦那様はいつもバーサーカー状態ですので飲んでも効きませんね」
「メアリー、別邸に行こうか」
「嬉しい、行きます」
「怒るフリして逃げるでない! マサシ次じゃよ」
え〜とコーラとサイダーを出す。
「鑑定! 水中で息が出来る10分間と?」
「どうしたオリビア?」
「えーと空を飛べる息を止める限り? なんですこれは」
「炭酸はおなかを膨らませてゲップが出るからそれを一瞬止めれば膨らむ効果かな、ただ炭酸て水素より軽くて上のほうに行くんだっけ?」
「まあ良い次」
次ウイスキーとブランデーを出す。
「なぜ2個同時です、同じ効果ですか、とりあえず鑑定! 両方ともHPポーションでHP回復神級です、薄めて飲んで良いが覚めると効果ありです。
次はビールとワインと日本酒を出す。
「今度は3つですか、鑑定!、どれもMPポーションでMP回復します。酔いが覚めた後3日間混乱防止効果付きですね」
つぎはキューハイとハイボールだ
「はい鑑定! 水中呼吸12時間出来るです、合算不可です」
まあこれで飲み物は終わりだな
「待て待てマーサーよ、後一つあるだろー」
「あれは出さない、余程のことがない限り」
「1度でも出したら、もう戻れん、後学の為に此処に出せ」
俺はスピリタスを出す。
「これはオーロラのお母様を、生き返らせたと言うアレですか?」
「そうだよ、鑑定よろしくな」
「鑑定、エリクサー! 2時間以内なら死者を蘇えさせる、本当の神のお酒」
「まあ確かに寿命なら生き返らせ無いが、不慮の病気や怪我なら仕方ないじゃろうよ!」
「使い方を間違えれば、余計に不幸な事にもなるからな。この薬のある事は口外しないでくれ」
「私はいつでも貴方に感謝しています。口外は致しません」
オーロラのお母様が俺に頭をさげてくる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます