第143話 また倒れる
さてさて謁見の間の件は、アヤが暴れて終了となった。
俺達は応接室に案内されるが、そこには女帝とアヤが居る。
「先程の件は失礼した、この者の暴言許してくれ」
何故か女帝に謝られる。
「陛下気にしてません、ただ何故彼女がここにいるんですか?」
「その事なんだがな」
「追いかけて来たのよ、お兄が落ちた穴の中に落ちて追いかけたら、この世界にいたのよ!」
「追いかけて来られたんだ、凄い事だな」ウンウン。
「なーにが凄い事よ、あっちの世界では大騒ぎよ、爆発で大穴空いてね、お兄が行方不明で、家族みんなこっちの世界に居るはずよ!」
「みんなって? 何でだよ」
「その後に、叔父さん叔母さんもみんな穴に飛び込んで行方不明になってる、その後色んな人が飛び込んで怪我したから、穴が埋められる前に私も飛び込んだの、そしてこの世界に来たのよ!」
「オヤジもお袋も来てるんだ、なら妹達もか?」
「ついでにね、あのマンガ家のおばさん達もよ!」
「そうか、あぁ頭が割れる」
突然の頭の痛み、俺はまた気を失う。
「旦那様旦那様、早く何処かに寝かせないと」
「おおこっちの部屋にベッドがある、そっちに移動させろ」
隣の部屋に移動したみたいだ
「またよ、あの時と同じに倒れた」
「また何日も、目を覚まさないの」
「息はあるから大丈夫よね」
「私の魔法で治療しても良いですか」
ポーリンが立ち上がる。
「なら私もやります」
メリッサも立ち上がる。
「「いきます」よ」
2人は少しの間魔法を掛けていた。
「何でよ旦那様! 目を覚ましてよ」
「私の魔法が効かないの、何でよ」
2人の聖女の顔から涙が溢れる。
「お前達2人もう辞めろ、それ以上やると魔法が使えなくなるぞ」
その言葉と同時に2人が倒れる。
「ふう、どうにか気絶させたわよ、全く無茶するんだから」
マールの手刀で、2人を気絶させた様だ。
「2人とも旦那様の為なら無茶するんだから、困ったもんだね旦那様」
マールが俺の顔を撫でる。
「仕方ない隣で寝かしてあげよう、まあみんなで見ていれば、これ以上暴走しないでしょ」
ポーリンとメリッサは、俺の隣でなる様だ。
「所で此奴はいつ目覚める?」
「確かこの間は3日ぐらいで目を覚ましたかな?」
「恐らくその位ね、その後は少しの間は賢者になっていた」
「なんじゃ賢者とは」
「その子の前では言いにくいけど、旦那様は性欲が凄くてね」
「毎日抜かないと、鼻血が出るくらい大変なのよ」
「朝も抜いてあげないと、少しの行動で鼻血タラタラよ」
「少しの行動て?」
「パンティー見えたり、ムネ見えたりほらこんな格好だからね」
エイルが自分を指刺す。
「ならやめれば良いでしょう!」プンプンと怒るアヤ。
「だって可愛いし、旦那様が喜ぶしね」
「早々そこが可愛いのよフフフ」
「やっぱりそうか、なら一度死んで真人間にしよう」
アヤが俺の首を、絞めようとする。
「おいアヤ辞めよ、皆の者取り押さえろ」
みんなでアヤを取り押さえる。
「貴女達だって、この浮気者を真人間にしたいでしょう」
「まあそうですが、それも嫌よね」
「早々、それを無くしたら旦那様では無いかもね」
「まあその内に、年を取れば落ち着くかもよ」
「無い無い、死ぬまで旦那様よ」
「早々最後は、誰かの上で死ぬのよね」
「腹上死ね、男の願望よね確か?」
「はーい私私、最後は私よ」
「ユーナ、それでは旦那は早死にだよ」
「ユーナ達獣人は平均寿命が短いからな」
「それに比べてオリビアのエルフは長寿命だから」
「オリビア今は、何歳何だ?」
「言わないわよ、絶対に!」
「旦那様には黙っておくから、とりあえず教えてよ!」
「150歳よ、旦那様には黙っといてね、ババアて言われるから絶対に言わないでよ、もし言ったら全員死んだ後に、お墓を無くして旦那様だけ見てるからね」
「エルフの長寿命は恐ろしいな、そんな復讐方法があるとは!」
「フフフお墓も旦那様と並べたいなら、言わない事よ!」
みんなオリビアに怯えている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます