第3話 現代日本の種子で異世界農業をするには

 現代日本の種子で農業チートを行おうとするときの注意点


 現代日本で購入した種子を、異世界や過去に持ち込んで農業チートを行おうとするときには、ひとつ注意しなければいけないことがあります。


 現代日本で流通している種子のほとんどは、上記で説明したF1品種であるということです。


 その為、初めの収穫はいいとしても、自家採種をすると次からは形も大きさも味もバラバラの作物になってしまいます。


 ですから、主人公が限られた回数しか現代日本と異世界(過去や文明崩壊後の地球)を行き来できないのであれば、F1品種でないもの(固定種、在来種)を探して購入する必要があります。


(といっても、固定種、在来種も選抜方法によっては、品種特性がどんどん変わります)


 逆に二つの世界を頻繁に行き来できる能力や装置があるのなら、農地を持つ領主や農民は同じ作物を収穫したければ、主人公から種子を手に入れるしか方法はないので、向こうの世界の農業を独占、支配できるかもしれません。

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