🔳籠賀 瑛子(オメガ)
🔳初登場
「女なら帰らせましたよ」
ルームサービスを頼みかけた浪馬を制したのは、執事然とした女の声だった。
浴室の方向から現れたのは、黒のパンツスーツに身を包んだ痩身の女性だ。腫れあがった
「うおっ、来てやがッたのかよ、オメガ!」
──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の三
🔳プロフィール
《醜女衆》とは八百万の当主、八百万 暁馬子飼いの異色組織である。人並外れた才能を有するも、人並外れた容姿から正当な評価を受けられない、そんな女性を破格の報酬で集めた、まさに実力主義の集団だ。そんな彼女たちが何故、浪馬の世話役を任されたのか。その経緯は不明だが、並みの女性であれば、容易く浪馬に篭絡されただろうことは間違いない。
──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の三
■浪馬のサポート係
「浪馬さまの生活のサポートが、私の仕事ですので」
「オレのサポートだってンなら、オレの都合を優先しやがれ」
「《
我々を引き抜くだけの甲斐性が、浪馬さまにあれば別ですが」
──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の三
■浪馬の扱いが上手い
「お言葉ですが、浪馬さまの緒戦の相手は、あの畔 蓮葉です。
候補者最強とも噂される絶世の美女……興味がおありでは?」
強調が功を奏してか、浪馬は尖った口端を緩めた。
「……ま、ねーと言やーウソになるがヨ」
「それではお座りください」
──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の三
■浪馬をよく知る
・二人のつきあいは長い
「……懸念はもう一つございます。
浪馬さまは女性と闘った経験がございません。
異性相手に全力を尽くせるのかどうか。
そもそも浪馬さまにとって、畔は……」
「あー、そりャまあ、確かにな」
「わーってるッつーの。
女扱いしなきゃいーんだろ? オマエみてーに」
「そういうことです」
「皮肉も通用しねーのかヨ」
──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の三
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます