┣人間関係・浪馬【二幕】

🔳文殊

■観戦許可を取り付ける。

・共通の友人である洋も賛成し、観戦が実現する。


『吉田は知ってるよナ? 吉田 文殊』

「ああ」

『明日の試合を、あいつに見せたくてヨ』

「そりゃ無理だろ。部外者だぞ」

『そこがオレ様の偉大さヨ。忍野のOKは取ってある』

「マジかよ」

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の二


■一方的な賭けを持ち込む。

「なら、賭けようじャねーカ。

 オレが畔に勝てたら、めでたくタッグ結成。これでどーヨ?」

「おまえな……」

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の五


「そこで見てろヨ、文殊。

 この勝負が終わりゃ、おまえも蓮葉ちゃんもオレのモンだ」  

「頼むからその言い方やめてくれ」 

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の五


🔳洋

■兄弟?

・その後も「豚兄貴」などと呼ぶことも。


『話が早くて助かンぜ。兄貴って呼んでいいか?』

「蓮葉抜きの話なら、好きにしろ」

『妹抜きで呼ぶワケねーだろボケ! 調子に乗ンじゃねーゾ』

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の二


■蓮葉のキスを賭ける

「おっ、そうだ。豚兄貴に話があンだがヨ」

「誰が豚兄貴だ」

「オレが勝てたら、妹ちゃんとの交際を認めるッてのはどーヨ?」 

「世迷言はあの世で言え」

「じゃあキスだ。蓮葉ちゃんとのキスを認めろ。

 オメーもどーせ、オレが負けると思ってンだろ?

 なら何賭けようが、問題ねーじゃねーかヨ」

「あーもう……蓮葉がいいってんならな」  

「さッすが兄貴! 約束は絶対だゼ?」

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の五


🔳オメガ

■間接的な主従関係

「テメー誰に断って、ンな勝手なこと……」

「浪馬さまの生活のサポートが、私の仕事ですので」 

「オレのサポートだってンなら、オレの都合を優先しやがれ」

「《醜女しこめ衆》の雇用主は浪馬さまでなく、暁馬ぎょうまさまですから。

 我々を引き抜くだけの甲斐性が、浪馬さまにあれば別ですが」

「あるワケねーだろ、クソが」


■下ネタも平気

「女遊びの続きは、作戦会議の後でどうぞ」

「テメーのツラ見た後で、ンな気になれっかよ。

 この股間を見やがれ。強制賢者モードじャねーか」

「聞き分けの良いご子息で、ようございました」


■女扱いしていない

「わーってるッつーの。

 女扱いしなきゃいーんだろ? オマエみてーに」

「そういうことです」

「皮肉も通用しねーのかヨ」

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の三


🔳雁那

・理論派と実戦派で反りが合わない。

 前段で「蓮葉に負ける」と分析されたので印象最悪。


「ハッ、他人ひとン家を嗅ぎ回るのは得意みてーだがヨ。

 相変わらず、肝心なトコはなーンもわかってねーな」

「ほほう。何が言いたい?」

「何が起こるかわからねーから、バトルは面白オモシレーッてことさ」

「博打で破滅するタイプの思考だな。

 確かに人対人の戦闘は不確定要素の塊だが、それを含めての実力だろう」

「やってるモンにだけ見える勝ち筋だってあンだヨ。

 後ろで見てるだけのチビッコにゃ、難しい話かもしンねーけどナ」

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の五


■勝負の見立て

「戦闘データの詳細は把握していない。八百万 浪馬のもな。

 故に、関係者情報からの推察だと前置きするが。

 畔は《ともがら》最強の一角で、蓮葉はその《最高傑作》と称される。

 対する八百万の勢力は九州地方に限られ、浪馬は一度、勘当された身だ。

 暴走族では伝説らしいが、裏社会と比べれば、所詮は井戸のかわず

 前評判が順当なら、畔 蓮葉の勝利は揺るぎないと判断する」

                 ──【前幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の五


🔳蓮葉


■やっと強さを認める

「蓮葉ちゃんよォ。

 オメーもしかして、メチャクチャえーのか?」

 真面目な顔で問う浪馬に、観衆がざわめいた。

 これが試合当事者の認識とは。バケモノ呼ばわりもしたはずだが、浪馬的には同格か、同格くらいに思っていたらしい。

                 ──【二幕】畔 蓮葉 VS 八百万 浪馬 其の八


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